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【ACA96】2度目のポーランド大会でヘルド✖ブランダォン。ホドウフォ&タンキーニョも出場

Held vs Brandao【写真】ヘルド✖ブランダォン。足関節✖パウンド─これは見逃せない一番(C)MMAPLANET

8日(土・現地時間)、ポーランドはウッチのウッチ・スポートアレナでACA96「Lodz」が開催される。ACBとWFCAが合体して以来、今回で6度目のイベント開催を迎えるACAにとって、これが2度目のポーランド大会となる。


ACB時代のド派手な海外進出こそなくなったが、WFCAとの合体でよりロシア勢の層が厚くなったACAに、ド派手な時代と同じようなステータスを持つ非ロシアンファイターが戻りつつある──そんな印象を与えるのが、今回のウッチ大会だ。

メインではWFCAヘビー級王者のエウゲニ・ゴンチャロフが、ONEからBellatorを経てロシアの主要団体で戦った来たトニー・ジョンソンとヘビー級王座を賭けて戦う──ものの全16試合が組まれた今大会は試合順の早いファイトから、メイン近くまで名前に目が留まる選手が散りばめられている。

(C)SATOSIH  NARITA

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まず第3試合でアウグスト・タンキーニョ・メンデスがACAデビュー戦を戦う。ムンジアル王者のタンキーニョは昨年4月のドーピング検査で陽性となり半年間の出場停止処分を受け、この間にUFCのリリースを受け入れACAと契約を果たした。

このところはグラップリングマッチに出場してもマテウス・ルチスやリーヴァイ・レアリージョーンズに敗れており、ブランクが気になるところだ。

(C)ARZALET

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タンキーニョに続き、第4試合でホドウフォ・ヴィエイラが5試合目となるMMAマッチに挑む。過去4試合中3試合で1R一本勝ちを果たしているホドウフォだが、これまではキャリア相応の相手と戦ってきた。

対して、今回の相手ヴィタリー・ネムチノフは10勝0敗という戦績を誇り、少なくとも6試合(記録上2試合、決着の仕方が分からない試合がある)でフィニッシュしている。

勢いのある右ストレート、オーバーハンドに加え、左リードフックもパワー溢れるネムチノフの打撃をホドウフォが、如何に掻い潜り盤石のグラウンドに持ち込むことができるのか。ネムチノフはパウンドも強いだけに、ホドウフォがテイクダウン&ポジションで一気に勝負をつけないと、相当に危ない試合になる可能性がある。

上位カードでは何といってもマーチン・ヘルドとディエゴ・ブランダォンのライト級マッチが気になる。Bellatorのトップファイターから厳しいUFC時代を経て、ACBと契約したポーランドの足関キングはACBでもヒザ十字、そしてヒールフックを決めて連勝中だ。そんなヘルドと彼の母国で戦うのが、UFCからFight Night、RIZIN、RCCを経てACA初戦を迎えるディエゴ・ブランダォンだ。

RIZINでは北岡悟を90秒でパウンドアウトしたが、ダロン・クルックシャンクに飛びヒザを受けて敗れたブランダォン。その攻めの姿勢は日本のファンにも強いインパクトを残しているに違いない。

そんなブランダォンに対し、UFC時代はフィジカルゲームの前にテクニックを封じ込められらた感のあるヘルドが、どのようなファイトを心掛けるのか。UFCで見せたスクランブルファイトを展開するのか。それとも、そこを経て立ち位置をハッキリさせたような一本狙いのファイトでブランダォン戦に挑むのか。ヘルドにしても、北岡戦の足関節狙いへのパウンドが脳裏にチラつかないわけはないはず。とはいえ──どちらを選択しても、ヘルドにとってタフファイトになることは間違いない一戦だ。

■ ACA96対戦カード

<ACAヘビー級王座決定戦/5分5R>
エウゲニ・ゴンチャロフ(ロシア)
トニー・ジョンソン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ピョートル・ストルス(ポーランド)
スヴェトスラフ・サヴォフ(ブルガリア)

<ライト級/5分3R>
マーチン・ヘルド(ポーランド)
ディエゴ・ブランダォン(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
カロル・セリンスキ(ポーランド)
ルーク・バーネット(英国)

<ヘビー級/5分3R>
エウゲニ・エローヒン(ロシア)
ダニエル・オミランチョク(ポーランド)

<ミドル級/5分3R>
マーチン・バンデル(ポーランド)
アルセン・スルタノフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
フィリッピ・フロイス(ブラジル)
フランツ・スライオア(スウェーデン)

<ミドル級/5分3R>
ラドスワフ・パチュスキ(ポーランド)
ダミアン・オステプ(ポーランド)

<ウェルター級/5分3R>
エリアス・シウヴェイロ(ブラジル)
フェルナンド・ゴンザレス(米国)

<ライト級/5分3R>
ウーカシュ・コペラ(ポーランド)
ウーカシュ・ライエフスキ(ポーランド)

<ウェルター級/5分3R>
エブゲニ・ボンダル(ロシア)
パヴェル・パヴラック(米国)

<ライト級/5分3R>
ジニス・カナコフ(ロシア)
アンドレ・ウィナー(英国)

<ミドル級/5分3R>
ヴィタリー・ネムチノフ(ロシア)
ホドウフォ・ヴィエイラ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
アウグスト・タンキーニョ(ブラジル)
イゴール・ジルコフ(カザフスタン)

<ライトヘビー級/5分3R>
カルロス・エドゥアウド(ブラジル)
サミ・アンタル(チュニジア)

<フライ級/5分3R>
ナレク・アバジニャン(アルメニア)
アラン・ゴミス(ブラジル)

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