【WSOF02】鉄壁のトップコントロール、ドゥグルブゴフ判定勝利
<160ポンド契約/5分3R>
オジー・ドゥグルブゴフ(ロシア)
Def.3-0:30-27,30-27,30-27
クリス・ウェード(米国)
ホーレス・グレイシーをコーナーに従えたドゥグルブゴフが、左ハイから左ストレートを打ち込む。サウスポーのウェードは左ジャブから前蹴りを見せ、打撃でプレッシャーを掛けていく。ウェードの左ローに、左ハイを合せようとしたドゥグルブゴフはパンチを振るいながら組みついていく。ウェードは押し返し、距離を取りなおすと左ハイを放つ。
キャンバスが滑りやすいのか、ウェードは蹴りで自らバランスを崩しそうになる。態勢を立て直したところで、組みついたドゥグルブゴフがテイクダウンを奪う。ハーフからドゥグルブゴフがパンチを落すが、左脇を差したウェードはケージを背にして立ちあがる。そのタイミングで左を伸ばしたドゥグルブゴフ。ウェードもテンカオを返すが、ドゥグルブゴフは再び右を放っていく。切れのある左前蹴りを蹴り込んだウェードが、プレッシャーを与えながら初回を戦い終えた。
2R、ウェードの左ローに左を合せたドゥグルブゴフが、左を振り回しながら打撃戦で攻勢に出る。その左にダブルレッグを合せたウェードがテイクダウンを奪い、抑え込もうとする。ドゥグルブゴフは亀の態勢からシングルで逆にトップを取ると、サイドマウントへ。背中を見せたウェードの脇をすくって、パンチを入れる。ウェードが立ち上がっても、両差しから小内刈りでテイクダウンを奪い直すドゥグルブゴフ。ウェードは懸命にクローズドガードに戻すも、ドゥグルブゴフの重い右パウンドを受けて背中をつけたまま2R終了の合図を聞いた。
最終回、左ハイで足を滑らしたウェードが尻餅をつくが、すぐに立ち上がる。しかし、続く後ろ回し蹴りでまたもバランスを崩し、ドゥグルブゴフは苦も無くサイドを取る。ウェードはハーフに戻し、フルガードへ。インサイドガードの方が居心地が良いのか、ドゥグルブゴフがパンチを落しパスを狙う。体を起こしてシングルを狙ってきたウェードのバックに回り込もうとしたドゥグルブゴフ。
ウェードはガードに戻すが、パスを許す。ドゥグルブゴフがしっかりと抑え込み、ウェードを削っていく。懸命にシングルに出たウェードは、スタンドに戻ると左ハイを繰り出す。しかし、ドゥグルブゴフは直後にダブルレッグでテイクダウンに成功する。ギロチンで受け止めたウェードだが、極め切れず残り50秒で再びガードワークを強いられる。ここでもパスに成功したドゥグルブゴフは、最後はウェードに足を戻されたが、盤石のトップコントロールで攻勢を握り続けた。結果、フルマークの判定勝ちを手にしたドゥグルブゴフは、「ジムの皆がハードなトレーニングを課してくれたから、試合の方が簡単だった」と語った。