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【UFC158】存在感示せるか、復活マーコート&初陣メイン

Nate Marquardt

【写真】レスリングや柔術など、一つの軸があるオールラウンダーではなく、フラットに技術を融合させているオールラウンダーのネイト・マーコートが注目のUFCカムバックを果たす(C)GONGKAKUTOGI

16日(土・現地時間)カナダ・モントリオールのベルセンターで開催されるUFC158「St-Pierre vs Diaz」。メインイベントの世界王座戦を含め、今大会はウェルター級の祭典といえるカードがずらりと並んだ。世界戦を含め全6試合のウェルター級戦が組まれた今大会。世界王者が決まるGSP×ニック・ディアス、カーロス・コンディット×ジョニー・ヘンドリックス以外では、ジェイク・エレンバーガー×ネイト・マーコート、ダン・ミラー×ジョーダン・メインの2試合に注目したい。

約2年振りのオクタゴン復帰となるマーコート。UFCではミドル級ファイターの印象が強かったが、昨年7月のストライクフォースではウェルター級に階級を落として、王座決定戦でタイロン・ウッドリーと対戦。激しい殴り合いの末にウッドリーをマットに沈め、タイトルを獲得した。ストライクフォース最終興行でタレック・サフィジーヌに足元をすくわれたが、あの試合はサフィジーヌのテイクダウンディフェンスと的確なローキックを賞賛すべき内容で、マーコートのMMAファイターとしての完成度の高さは健在だ。

もともとUFCミドル級でもアンデウソン・シウバ、チェール・ソネン、岡見勇信、ターレス・レイチにしか敗れていない実力者で、ストライクフォースの試合を見る限り、ウェルター級転向で動きの質が落ちたと思わせる場面はなかった。今回のUFC返り咲きでも、新階級=ウェルター級で十分にタイトルを狙える実力の持ち主と断言できる。

対するエレンバーガーは、一時は7連勝をマークし、タイトル挑戦に大きく近づいたが、昨年6月にマーティン・カンプマンに敗れ一歩後退。10月にジェイ・ヒエロンとの再戦を制し、再びタイトル戦線への浮上を目論んでいる。豊富なスタミナとテイクダウンを軸に、そこからのパンチやヒザ蹴りへのつなぎもスムーズなエレンバーガーは、対戦相手によって自分のスタイルを大きく変えるタイプではない。

逆に打撃とレスリングはもちろん、柔術的な動きにも長けているマーコートは、そのオールラウンドな動きで対戦相手や試合展開に合わせた動きをチョイスすることが出来る。自分のストロングポイントをぶつけ続けるエレンバーガーをマーコートがどういなすか。エレンバーガーとしては序盤の勢いをどれだけ持続できるかがポイントの試合だ。

そして23歳にして30戦以上の戦績を誇るメインが、UFCに初参戦を果たす。ストライクフォースではエヴァンゲリスタ・サイボーグを相手に、ほぼキックボクシングといってもいいような打撃戦で圧倒し、テイラー・スティンソンに対してはパンチとローのみで完封するなど、その打撃スキルはMMAファイターの中でも突出している。

Jordan Mein【写真】オーソもサウスポーもない天性のスイッチャー=ジョーダン・メイン。そのパンチの伸びを注意して見てほしい(C)GONGKAKUTOGI

サイボーグ戦では重い右ローで足を止め、前に出てくるとバックステップ&スウェーバックから放つ前手のカウンターで深入りさせず。攻撃に転じれば顔面とボディにパンチを打ち分けて、距離が詰まった時のヒジ打ちの使い方もスムーズだ。さらに構えもオーソドックスとサウスポーを時折スイッチするのではなく、どちらの構えでも戦える二刀流だ。打撃だけでいえばかなり高いレベルにあるといえるだろう。

そのメインの相手ミラーは前回の試合からウェルター級に転向、ヒカルド・フンシにギロチンチョークで一本勝ちした。思い切りのいい打撃と積極的にフィニッシュを狙うスタイルは、トップ選手との対戦では相性が悪いが、それ以外では一本勝ちが多く、そして取りこぼしも少ない。

“ストライクフォースのローリー・マクドナルド”とも言えるポジションで将来を期待されていたメインにとっては、まさにUFCで勝ち残っていけるかどうか試金石の一戦。またテイクダウン狙いからガードポジションになることも厭わないミラーだけに、グラウンドの時間も長いと予想される。ウッドリー戦ではテイクダウンを含め組み技の展開で後手に回っているメインが、どれだけUFCレベルの選手に組み技で対応できるかも試されることになるだろう。

■UFC 158「St-Pierre vs. Diaz」

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]ジョルジュ・サンピエール(カナダ)
[挑戦者]ニック・ディアス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
カーロス・コンディット(米国)
ジョニー・ヘンドリックス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイク・エレンバーガー(米国)
ネイト・マーコート(米国)

<ミドル級/5分3R>
ニック・リング(カナダ)
クリス・カモージ(米国)

<ライト級/5分3R>
マイク・リッチ(カナダ)
コリン・フレッチャー(英国)

<ウェルター級/5分3R>
パトリック・コーテ(カナダ)
ボビー・ヴォルカー(米国)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
アントニオ・カルバーリョ(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
ダン・ミラー(米国)
ジョーダン・メイン(カナダ)

<ライト級/5分3R>
ダロン・クルックシャンク(米国)
ジョン・マクデッシ(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
リック・ストーリー(米国)
クィン・モルハーン(米国)

<バンタム級/5分3R>
TJ・ディラショー(米国)
田村一聖(日本)

<バンタム級/5分3R>
ジョージ・ループ(米国)
ルーベン・デュラン(米国)

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