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【UFC158】田村一聖、UFC生き残りを掛けたTJ・ディラショー戦

TJ X Tamura

【写真】ただのUFC戦績2勝1敗のファイターではないTJ・ディラショーとの戦いに挑む田村一聖 (C)MMAPLANET

16日(土・現地時間)、カナダはモントリオールのベルセンターで行われるUFC 158「St-Pierre vs Diaz」に日本から田村一聖が参戦する。

GSP×ニック・ディアスのUFC世界ウェルター級選手権試合を筆頭にジョニー・ヘンドリックス×カーロス・コンディット、帰り新参ネイト・マーコート×ジェイク・エレンバーガー、パトリック・コーテ×ボビー・ヴォルカー、ダン・ミラー×ジョーダン・メインとウェルター級の華々しいカードが揃う当大会。田村はUFC残留をかけて、TJ・ディラショー戦というタフな一戦に挑む。

ご存じのようにUFCではStrikeforce勢の流入、女子ファイターへの門戸開放に加えて、今後もTUF17にTUF Brazil 02と新規契約ファイターの増加も見込まれることで、大量リリースをダナ・ホワイトが明言している。そんななか田村は1勝1敗という戦績で、このモントリオール大会で2勝1敗のディラショーと対戦する。TUF14バンタム級準優勝のディラショーは、ジョン・ドッドソンにこそTKO負けを喫したものの、その後は圧倒的な強さを見せつけ2連勝を果たしている。

チーム・アルファメール所属、ベースはレスリングである長いリーチを生かした打撃からのシングルレッグは天下一品で、おかしな表現となるが決して『そこいらの』2勝1敗のファイターではない。田村も「俺のなかではもう少しでタイトル戦線に加わると思っている強豪。シングルを取られて、バックに回れるとそのままボコられ続ける可能性もある」とディラショーの強さを語っている。

彼の言葉通り、長いリーチを生かして、低い姿勢からパンチを伸ばすディラショーは、そのまま連打から組みつくと抜群のバックコントロールの巧さを見せてきた。田村としては、組みつかせずにパンチを入れることが必要となり、そのゲームの入り口が最大の難関ともなる。リーチの差は明白、その差を埋めるのは左右の動きと、踏み込みだ。ケージ際の移動やただの横移動で距離は変わらないので、斜め前、斜め後ろという動きを大切にしたい。

ディラショーのガードの低さは、テイクダウンへの布石でもあり、ディスアドバンテージを自覚したうえで、自らのアドバンテージ=組を生かした構えといえる。アグレッシブさは粗さにも通じるため、動きながらパンチを効かせていきたい。ディラショー・サイドでは「田村はスピードがない」という風に捉えているという話も伝わってくるだけに、素早く動き続けて攪乱することが命題となる。田村にとって今後の格闘家人生を左右する一戦は、文字通り左右の動きで勝負を懸けたい。

■UFC 158「St-Pierre vs. Diaz」

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]ジョルジュ・サンピエール(カナダ)
[挑戦者]ニック・ディアス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
カーロス・コンディット(米国)
ジョニー・ヘンドリックス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイク・エレンバーガー(米国)
ネイト・マーコート(米国)

<ミドル級/5分3R>
ニック・リング(カナダ)
クリス・カモージ(米国)

<ライト級/5分3R>
マイク・リッチ(カナダ)
コリン・フレッチャー(英国)

<ウェルター級/5分3R>
パトリック・コーテ(カナダ)
ボビー・ヴォルカー(米国)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
アントニオ・カルバーリョ(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
ダン・ミラー(米国)
ジョーダン・メイン(カナダ)

<ライト級/5分3R>
ダロン・クルックシャンク(米国)
ジョン・マクデッシ(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
リック・ストーリー(米国)
クィン・モルハーン(米国)

<バンタム級/5分3R>
TJ・ディラショー(米国)
田村一聖(日本)

<バンタム級/5分3R>
ジョージ・ループ(米国)
ルーベン・デュラン(米国)

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