【East Japan JJC】玉木強が現役生活、ラストスパート!! フェザー級を制す
【写真】フェザー級優勝の玉木強。欧州へ行くまで、日本でどこまで結果を残すか。全日本、アジアが楽しみだ(C)HIROYUKI KATO
東京都練馬区光が丘体育館で『第4回全日本ノーギ柔術選手権』が開始された6月28日(日)には同所で「第3回東日本柔術選手権」も行われた。関東圏だけではなく日本全国から総勢300人近い選手が参加し、ノーギとは違って全日本ブラジリアン柔術選手権が控えているがために、その調整試合の意味合いもあり多くの参加者が集まったようだ。
Text by Hiroyuki Kato
アダルト黒帯フェザー級では、ノーギエキスパート部門でも準優勝の江端講平、そして来年から所属するCARPE DIEMでヨーロッパ支部を任されることが決まった玉木強が決勝で対戦。この日の玉木は日本トップの柔術家であるチャールズ・ガスパーを破るなど勢いに乗っていた。ダブルガードで江端が上を選び、パスの圧力でアドバン先制するも、玉木が一瞬の隙をオモプラッタ。逃れようとするもガッチリ極まり一本勝ちし、玉木が日本柔術界のトップ集団入りを果たした。
玉木強
「カルペディエムのヨーロッパ支部が来年オープンし、僕はそこでメインインストラクターを任される事になりました。道場を運営するとなったら、きっと試合に出ることは難しくなると思います。選手としては引退しなければならないでしょう。この一年間は…できる限り試合に出ようと思っています。次の全日本選手権、アジア選手権を制したいです」
そして今大会のMVP級の活躍をみせたのは、茶帯のX-TREME柔術アカデミー海老名所属の川野良だ。本来は62キロ以下のライトフェザー級を主戦場にしている選手だが、今回は対戦相手を求め体重差30キロ近いスーパーヘビー級に挑戦。相手の圧力を柔軟なガードワークでいなしながら、後半にスイープからパスを決めて一気に逆転勝利。この試合展開を無差別でも行い、重量級選手を3回も破り見事2冠に輝いた。試合後の川野は「信じられない!」と雄叫びをあげ、仲間と抱擁していた。
またアダルト紫帯でもグラスコ柔術アカデミーの新村康行がミドル級と無差別の2冠に輝いており、無差別挑戦という貪欲な姿勢を持つ柔術家が結果を残している。