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【JBJJF】東日本団体4連覇。パラエストラ吉祥寺・高谷聡代表に聞く、その秘訣 「自由な空間にすること」

Paraestra Kichijoji【写真】パラエストラ吉祥寺の仲の良さがジムの絆を固くし、団体4連覇へつながった(C)YUTA KIMURA

22日(日)、東京都台東区の台東リバーサイドスポーツセンターで「第4回東日本柔術選手権&第1回東日本キッズ選手権&第5回全日本ノーギ柔術選手権」が開催され、東日本柔術選手権でパラエストラ吉祥寺が団体4連覇を達成した。その強さの秘密をパラエストラ吉祥寺を率いる高谷聡氏に訊いた。
Text by Takao Matsui

「正直なところ、4連覇は狙っていました」

東日本柔術選手権で団体4連覇を達成したパラエストラ吉祥寺の高谷聡氏は、自信満々にそう振り返った。当然のことながらチームが一丸になって臨まなければ、団体優勝は達成できない。個人戦の集合体、そんな柔術トーナメントの団体優勝は意識して狙っていけるものなのだろうか。

「第1回大会は、どんな規模になるのか分かっていなかったので、手探り状態でみんなが出てみようという感じでした。第2回大会はエントリー数が少ない中でダメだろうと思っていたら連覇を達成できたものですから、昨年くらいからですかね、意識をして取りにいくようになったのは」

高谷代表によると4連覇、その秘密は道場の雰囲気づくりにあるようだ。

「かれこれ、吉祥寺で15年も指導していますが、それまでにはたくさんの試行錯誤がありました。その中で心がけているのは、自由な空間にすることです。あまり帯やクラスで分けすぎないようにしています。私自身、柔道をやっていましたが弱い大学に在籍していたこともありまして、その雰囲気が良かったんです。練習をしないで、ただおしゃべりをするためにジムへ来る人もいますし、楽しい学校のような雰囲気が、ここでもつくり上げられていると思います」


規律を厳しくするのか、自由な雰囲気にするのか。ジムの方針に正解はないのかもしれないが、4連覇という結果を出している以上、それが一つの答なのかもしれない。アダルト白帯ルースター級で準優勝した安村水樹の入門は昨年。それでも物怖じせずに出場して入賞、気軽に出てみようと思える雰囲気も結束する要素の一つなのだろう。

「あとは、アダルト茶帯ライト級とオープンの2階級を制覇した渡部拳士郎選手の存在も大きいですね。短期集中型の天才肌の選手で、ムードメーカーになっています。団体4連覇の祝賀パーティーは、彼が率先して仕切ってくれました」

練習はスパーリングが多いのが特長で、会員が楽しめるメニューをつねに考えているという。

「練習の強制はしません。みなさんが通ってくれるおかげで、ジム経営が成り立っていますので。東日本柔術の第1回大会から今回までの記念撮影を見ると、在籍メンバーがほぼ変わっていないんです。もしかしたら、そういうことも4連覇へつながっているのかもしれませんね。

夢は、東日本大会で柔術、ノーギ、キッズの3つの団体優勝をすることです。今は出場選手が燃え尽きてしまっていますが、もちろん来年も連覇を狙っていきます」

柔らかい物腰とは裏腹に、高谷氏はきっぱりとそう宣言した。

■第4回東日本柔術選手黒帯リザルト

【ライトフェザー級】
優勝  澤田真琴(DRAGON’S DEN)
準優勝 坂本純(トライフォース柔術アカデミー)

rong>【フェザー級】
優勝  大塚博明(PSBJJ Ogikubo)
準優勝 平尾悠人(X-TREME柔術アカデミー)
3位  江端講平(BOHEMIANS)
3位  宮本和幸(トライフォース柔術アカデミー)

【ライト級】
優勝 チャールズ・ガスパー(IMPACTO JAPAN B.J.J)※

【ミディアムヘビー級】
優勝 松村威 (ブラジリアン柔術アカデミー野武士)※

【オープンクラス】
優勝 チャールズ・ガスパー(IMPACTO JAPAN B.J.J)
準優勝 松村威 (ブラジリアン柔術アカデミー野武士)
3位  平尾悠人(X-TREME柔術アカデミー)

※は一人優勝

【団体】
優勝  パラエストラ吉祥寺
準優勝 DRAGON’S DEN
3位  PSBJJ Ogikubo

■第5回全日本ノーギ柔術選手権エキスパート リザルト

【ルースター級】
優勝  長谷部悠(リバーサルジム新宿Me,We)
準優勝 駒木根啓靖(パラエストラ吉祥寺)

【ライトフェザー級】
優勝  岡市尚士(リバーサルジム新宿Me,We)
準優勝 村田卓実(バルボーザジャパン東京)
3位  上田直毅(パラエストラ東京)
3位  坂本純(トライフォース柔術アカデミー)

【フェザー級】
優勝 西林浩平(バトスタジオ)
準優勝 平尾悠人(X-TREME柔術アカデミー)
3位  江端講平(BOHEMIANS)
3位  櫻井徹也(DRAGON’S DEN)

【ライト級】
優勝  樋口翔己(パラエストラ吉祥寺)
準優勝 鷹島大樹(リバーサルジム新宿Me,We)
3位  稲野岳(トライフォース柔術アカデミー)

【ミディアムヘビー】
優勝  佐藤竜太(無所属)
準優勝 吉田享平(頂柔術)

【オープンクラス】
優勝  西林浩平(パトスタジオ)
準優勝 村田卓実(バルボーザジャパン東京)
3位  吾妻エメルソン(リバーサルジム新宿Me,We)
3位  平尾悠人(X-TREME柔術アカデミー)

【オープンクラス】
優勝  西林浩平(パトスタジオ)
準優勝 村田卓実(バルボーザジャパン東京)
3位  吾妻エメルソン(リバーサルジム新宿Me,We)
3位  平尾悠人(X-TREME柔術アカデミー)

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