【UFC186】初回は見事な攻め見せたラプリーズが、逃げ切って10連勝に
<ライト級/5分3R>
チャド・ラプリーズ(カナダ)
Def.3-0:30-27,29-28,29-28
ブライアン・バルベレナ(米国)
左ローを見せたバルベレナ、右ローを返すラプリーズ。ローの応酬のあとで、ラプリーズは右ハイキック、バルベレナはブロックしたが、残像が残る攻撃だ。ラプリーズは引き続き右ローを入れ、さらに右ハイへ。ワンツーから右ミドル、バルベレナの右に右を返すラプリーズは、さらに左フックをカウンターで合わせる。バルベレナも果敢に前に出て右を振るうも、ラプリーズは右ハイで突き放す。一回り大きなバルベレナに打ち勝ち、後ろ回し蹴りを入れたラプリーズは、さらに右ハイを2連打、パンチを織り交ぜ右ハイから右ボディを打ち込む。
左目尻をカットしたバルベレナに対し、右フックから右ミドル。続いて後ろ回し蹴りを決めたラプリーズは、右フックから左アッパーと手数を緩めない。バルベレナは左ミドルを蹴り込むが、ラプリーズは引き続き右ハイから前に出てくるところに左フックを打ち込む。ラプリーズが初回を取った。
2R、バルベレナが左ハイ、ラプリーズはブロック。バルベレナの前進に左フックを入れ、組み付かせずショートをワンツーで入れる。左ジャブ、ワンツーを入れたラプリーズ、バルベレナが組まれてヒザを入れる。離れた両者、バルベレナが右ボディから左フックをクリアだす。ラプリーズは初回ほど、運動量が多くない。それでも組まれると、右エルボーを入れて離れるなど要所を締めたファイトを展開する。残り90秒でラブリーズが見せた後ろ回し蹴りは空振りに終わり、バルベレナの手数の多さが目立ってくる。左ミドルに右フックを入れたラプリーズだが、初回に比べ動きが落ちたのは明らか、3Rを考えてのものか、単なるスタミナ切れかで試合の行方は大きく影響を受けるだろう。
最終回、バルベレナが左ミドルを入れる。ラプリーズは右ハイを見せるが、初回のようなキレはない。プレッシャーを与えるのはバルベレナ。しかし、前に出るところで左ジャブを被弾する。首相撲からヒザ、足を払ってテイクダウンを奪ったバルベレナだが、ラプリーズも懸命に立ち上がってケージにバルベレナを押し込む。体を入れ替えたバルベレナ、ラプリーズが離れる。ラプリーズが後ろ回し蹴りを放つが、やはり初回のような勢いは感じられない。続く組み合いの中でヒザをボディに入れたバルベレナ、ラプリーズのスピニングバックキックが顔面を掠める。残り15秒、右フックからスピニングバックフィスト、さらに回転系の蹴りとパンチを続けたラプリーズは印象点稼ぎ的な派手な動きを続けた。
結果、ジャッジは3-0でラプリーズを支持し、キャリア無敗の10連勝とした。