【InvictaFC12】「柔術を信じて諦めなかった」―ソウザが三角絞めで新ストロー級王者に
<Invicta女子ストロー級選手権試合/5分5R>
リヴィア・ヘナタ・ソウザ(ブラジル)
Def.4R3分58秒by 三角絞め
カティア・カンカーンパ(フィンランド)
間合いを測る両者、ソウザは右ロー、前に出たカンカーンパに組みついて、強引にバックを伺う。胸を合わされると引き込んだソウザは、腕十字狙いから三角へ。カンカーンパは胸を張って防ぐが、インサイドガードから有効な攻めはない。立ち上がったソウザが右フックを入れる。たまらず組みついた王者はケージにソウザを押し込み、ヒザ蹴りを太腿へ。逆にテイクダウンを奪ったソウザは、素早い動きでバックマウントへ。パンチからRNCを入れると、カンカーンパの背中が伸びる。2度、絞めを防いだチャンピオンは仰向けにされてもアゴを引いてディフェンス。最後はパンチに切り替えたソウザが初回を取った。
2R、右を入れたソウザが組みついてケージにカンカーンパを押し込む。押し返したチャンピオンは、ショートから組んで逆にケージにチャレンジャーを押し込み返す。大内刈りでテイクダウンを奪ったソウザは、カンカーンパのスイープ狙いを防いで、立ち上がり際にバックへ。前方に落としたカンカーンパは、ハーフからパンチを入れていく。右腕を差して抑え込む王者は左エルボー、ソウザは足関狙いがスイープしトップを取り返す。スクランブルからケージ際の攻防に移り、ソウザが大内刈り&ヒザ蹴りのコンビネーションを見せたところでタイムアップに。
3R、パンチの交換のなかでカンカーンパの右フックがヒット。ソウザは組まれてボディロックの態勢に取られるとジャンピンガードから引き込む。カンカーンパが鉄槌からパンチを連続で顔面に落とす。動きが落ちてきたチャレンジャーに対し、カンカーンパはボディから顔面とパンチを続ける。三角絞めを防ぎ、チャンピオンはハーフから抑え込む。スーザは残り2分でヒザ十字、スクランブルの展開に持ち込んで立ち上がる。しかし、ここでもケージに押し込まれ厳しい展開が続く。ヒザ蹴りをボディと頭部に突き上げたカンカーンパは、ソウザのジャンピングガード&ギロチンを防いで、終盤にもトップを奪取する。脇腹と顔面に左のパウンドを入れたチャンピオンが、初めて明確にラウンドを取った。
4R、ボディから顔面にパンチを打ち分けたチャンピオンが前に出る。ソウザも左ハイを見せるが、パンチは軸が乱れてしまっている。アッパーを受け、顔を下げて組みついたソウザは、ここでも引き込んで背中をキャンバスにつける。足を抜きつつパンチを見舞うチャンピオン、ソウザは完全に初回の勢いはなくなったか。カンカーンパは三角絞めを担いだが、ソウザはその動きを利用してもう一度セットアップする。上体を起こして体重を掛けるチャンピオンは、腕を流されないように対処するが、頭を引き寄せられついにタップ。
序盤の猛攻でスタミナを切らしかけていたソウザが、サブミッションでインヴィクタFCストロー級の頂点に立った。「一本を取ることを絶対にあきらめなかった。3Rを失っていたけど、自分の柔術を信じていた。それが私のやるべきことだったの」と新チャンピオンは語った。