【UFN155】Phoenix Rising優勝ヴァンビューレンが、ヘナタ・ソウサを打・組みで圧倒しUFC初勝利
<女子ストロー級/5分3R>
ブレアナ・ヴァンビューレン(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
リヴィーニャ・ソウサ(ブラジル)
元Invicta FC世界ストロー級王者のソウサと、同じインヴィクタ世界ストロー級王者でもPhoenix Rising という変則ワンナイトTで優勝し戴冠となったヴァンビューレンのマッチアップ。サウスポーのヴァンビューレンが右ローから右フックを振り、左を伸ばす、右フックを返したソウサに組みついたヴァンビューレンはヒザ蹴りをボディに2発、3発と突き上げる。左腕を差したヴァンビューレンに対し、ソウサもヒザを入れる。ヴァンビューレンはケージにソウサを押し込み、ヒザ、右フックを打っていく。ソウサは小手投げを見せ、ヴァンビューレンが一瞬ヒザをついてすぐに立ち上がる。
左フックを振るって離れたソウサに左ハイを放ったヴァンビューレンが、ガード上から鋭いハイをもう一つ見舞っていく。ショートのフックを見せ、エルボーからソウサを押し込むヴァンビューレン。ソウサはヒザ蹴りをいれ、回って距離を取りなおす。ソウサの前進に左ハイを合わせていくヴァンビューレンは、ソウサのローに足を払ってテイクダウンを奪う。立ち上がろうとしたソウサの頭を払うような仕草を見せたヴァンビューレンだが、スタンドに戻るとパンチの交換から組んだソウサが右腕を差してテイクダウンに成功する。ヴァンビューレンはソウサが大きく振りかぶったパンチを落とすと背中を見せる。直後にヴァンビューレン優勢の初回が終わった。
2R、ヴァンビューレンが左ミドルハイ、ソウサの蹴りを掴んでパンチを打つ。ソウサのローにパンチを合わせ、ワンツーに続き左ミドルを入れたヴァンビューレンはワンツーフックで前へ。右オーバーハンドを放ったソウサだが、ショートのコンビネーションでケージに詰められ連打を被弾する。離れたソウサは右フックにまたもショートの連打を合わされ、ケージ際でガードもなく痛打する。
さらにミドルからボディフックを浴びたソウサは、間合を外してから右ミドルを返し、右ストレートを当てるが印象は悪いままだ。テイクダウンを2度狙い、切られても左ミドルを蹴ったヴァンビューレンは飛びヒザにパンチを合わせ、着地後に左ミドルを蹴り込み2つ目のラウンドも取った。
最終回、ソウサがまず右ローを蹴り、後ろ回し蹴りへ。左ミドルから左ローを蹴り返したヴァンビューレンが、左ローで前足を削る。テイクダウンを決めたソウサは、オモプラッタを防ぐもヴァンビューレンが左腕を差して立ち上がる。肩に担ぎ上げスラムを狙ったヴァンビューレンだが、ギロチンを仕掛けられ座ってトップを選択する。腕十字を察知されたソウサはバックを許しつつ、胸を合わせて立ち上がる。
ヴァンビューレンは左腕を差したままソウサをケージに押し込む。何もしないと手を広げてアピールしたソウサに対し、ショートフックの連打を入れたヴァンビューレン。中間距離でもガードの低いソウサにパンチを纏め、残り20秒のタイミングでシングルレッグでテイクダウンを決める。ソウサの腕十字狙いを防いだヴァンビューレンがタイムアップと同時に大きく手を掲げた。
実力を測ることが難しい変則ワンナイトトーナメントを制したインヴィクタの頂点に立ったヴァンビューレンは、堂々たる試合でソウサを圧倒。フルマークの判定勝ちをし、「フィニッシュをしたかったけど、UFCのデビュー戦だし結果を尊重するわ。彼女はタフだった」と言い、サンフランシスコ大会でのトップ10との対戦をアピールした。