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【UFN63】際立つマスヴィダルのヒット&アウェイだったが……、スプリットでイアキンタに下る

<ライト級/5分3R>
アル・イアキンタ(米国/15位)
Def.2-1:29-28,29-28, 27-30
ホルヘ・マスヴィダル(米国/14位)

間合いをはかる両者。マスヴィダルが左右からローを入れる。イアキンタもローを返すが、左ジャブを被弾する。イアキンタはシングルに出るも、マスヴィダルがヒザ蹴りを入れる。左ジャブから左ロー、続いて左ハイと蹴りを折り混ぜて戦うイアキンタだが、マスヴィダルが飛びヒザへ。その後もリーチに優るマスヴィダルが下がりながらもパンチを入れていく。イアキンタも右ローを蹴り込み、右オーバーハンドを見せる。直後にマスヴィダルのローでバランスを崩しかける。マスヴィダルは後ろ回し蹴りを2回、イアキンタは右から左を受けて動きが止まる。ここでテイクダウンでごまかしにかかるも、がぶられトップを許す。イアキンタが仕掛けたヒールフックに対し、笑顔を浮かべて足を引き抜く。続くスタンドの攻防で、イアキンタは飛びヒザからパンチを被弾し後方に崩れる。マスヴィダルはパウンドを落として、初回を締めた。

2R、カカト落としを見せるなど、勢いに乗って来たマスヴィダルに対し、イアキンタは右頬をヒザ蹴りでカットし、大量の流血に見舞われている。マスヴィダルは左ミドル、イアキンタは右ローから右ストレートを打ち込む。目の色が変わったマスヴィダルは、シングルからパンチを受けそうになるも、これをかわして笑顔を浮かべる。左ミドルを再度蹴り込んだマスヴィダルは、イアキンタの右ローに右ストレートを合わせる。テイクダウンをスプロールしたマスヴィダルが、再び右を入れる。残り20秒でイアキンタの狙ったシングルレッグを切ったマスヴィダルが、接戦ながらこのラウンドも取ったか。

3R、飛びヒザから左ミドルを入れたマスヴィダル。イアキンタは右ローを引き続き、蹴り込でいく。サウスポーからオーソに構えたマスヴィダルは右を被弾しながらも鋭い左ジャブを入れる。イアキンタは手数は多いが、精度は低い。右オーバーハンドが空振りになったイアキンタは右ボディを決める。引き続き前に出るイアキンタ、マスヴィダルは左ジャブを入れ、構えを小刻みに変えながら左ハイ。ブロックしたイアキンタは、足を使うマスヴィダルに対し、両手を広げて挑発。直後に右ストレートを入れ、カニばさみまで見せる。

これは決まらなかったが、スタンドに戻っても左ジャブを入れ、テイクダウンのフェイクからパンチにつなぐ。勢いを増して前に出るイアキンタ。クリーンヒットこそ貰わなかったが、マスヴィダルは最後はディフェンス一辺倒に。

結果、スプリットでイアキンタの勝利に。マスヴィダルは判定に納得せず、インスペクターが止めるのも聞かずにケージを後にし、勝者もブーイングに「俺にブーイングしているのか? フ○ッ○ユー」と叫び、インタビューを打ち切ってケージを下りた。ジャッジの裁定は29-28が2人でイアキンタ、残る1人は30-27でマスヴィダル──、初回はマスヴィダル、最終回はイアキンタ。2Rは接戦ながらマスヴィダルのラウンドにも見えたが……。いずれにせよ、これが14位と15位の対戦。恐ろしいまでにレベルの高いUFCライト級戦線だ。

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