【KSW30】噛み合わない両者──スタンド優勢のサイドフが判定勝利
<ウェルター級/5分3R>
アスランベック・サイドフ(ポーランド)
Def.3-0
ラファル・モクス(ポーランド)
ジョニー・ヘンドリックスを思わせる風貌のサイドフが、トップを取るとモスクはヒールフックを仕掛ける。体を捻って足を引き抜いたサイドフがトップをキープする。蹴り上げから立ち上がったモスクにサイドフは、ヒザへのサイドキックを見せ、さらにテンカオを蹴りこむ。離れたモスクは右ミドルを返す。対してサイドフは右ジャブから勢いのある左フック、さらに左ミドルを蹴り込んでいく。モスクはダブルレグを切られ、引き込んでヒールへ。ここも逃げたサイドフは左ミドルを2発放って初回を戦い終えた。
2R、すぐに引き込んでヒールを狙うモクス。完全に見切ったサイドフがトップを取り、自ら立ち上がる。モクスはスピニングバックフィストも空振りに。右ミドルを蹴り込んだ直後にサイエフの左ストレートを被弾し、続く組みに引き込む。スタンドに戻った両者、ザイエフが圧を掛けて左を打ち込む。パンチだけでなく左ストレートをヒットさせたザイエフが、組んでケージにモクスを押し込む。右から左フックを振るうザイエフ、モクスはプレッシャーを受けて前に出られないままラウンドが終わった。
3R、打撃戦のなかでスライディングからヒールを狙うも、足も取ることができないモクス。ザイエフが組みつくと、ここでも引き込んでしまう。トップからポジション的に有効な攻めを見せることができないザイエフは、この局面でもスタンドへ戻る。モクスの蹴りに対し、右をダブルで入れたザイエフ。モスクはここでも引き込む。ザイエフがハーフから鉄槌を落とすが、レフェリーがブレイクを命じる。スタンドでパンチを被弾すると引き込むモクスと、寝技では動き少ないザイエフ。モスクは懸命にバタフライガードを取るも、何もトライせず背中をつける。最後にパウンドを集中させたザイエフが3-0の判定勝ちを手にした。