【KSW34】初回リードのヤスベイ、スタミナ続かずサイドフに逆転負け喫す
<ウェルター級/5分3R>
アスランベック・サイドフ(ポーランド)
Def.3-0
ヤスベイ・エノモト(スイス)
左ジャブを伸ばすエノモト。細かいフックを連打するサイドフに右フックを入れる。サウスポーのサイドフに後ろ回し蹴り。右ハイから右ストレートを放つエノモトに対し、サイドフは右クロスを合わせようとする。回転は速いが距離が合っていないサイドフだが、エノモトの前進にカウンターを狙う。エノモトは右ミドルを入れ、レンジを生かした右ストレート。続く右ミドルをキャッチされるが、ケージを背にして倒れない。右を再び入れ、サイドフのカウンターはヘッドスリップでよけたエノモトがパンチで攻勢に。
残り90秒を切っても、パンチを入れて下がるエノモトの前にサイドフのパンチは空を切るシーンが多い。エノモトは右ミドルから右ストレートと攻撃を散らして、右ミドルハイ。さらに右ストレートをヒットさせ、サイドフのシングルレッグを切ると右飛びヒザ、右ハイに右とび蹴りから後ろ回し蹴りを繰り出し初回をリードした。
2R、距離を保ち蹴りからパンチを放つエノモト。そこにパンチを合わせようとするサイドフ。サイドフはボディを2発、ミドルを受けてなお懸命に腕を振るい、一気にダブルレッグでテイクダウンに成功する。バタフライガードから立ち上がろうとしたエノモトを潰したサイドフは、ボディと顔面にパウンドを入れる。エノモトはキムラクラッチも、外されてエルボーを被弾する。
エノモトは上体を起こして立ち上がると、一旦離れてから逆にダブルレッグでテイクダウン。立ち上がり際にバックへ。胸を合わされそうになり離れたエノモトの右ハイに飛び込んで倒したサイドフがサイドに回りこむ。エノモトはスタミナを切らせかけているか。背中を預けて立ち上がったエノモトをもう一度テイクダウンしたサイドフ。エノモトはヒールフックへ。四の字にフックしたヒールフックも、タイムアップに遮られた。
最終回、やや距離が近くなったなかでエノモトがショートを連打する。サイドフは飛び込んで右ストレート。足が揃うようになったエノモトは左ミドルを受け、右ストレートを返す。サイドフは左ストレートを入れ、パンチを被弾する数が増えたエノモトは左ミドルに右ストレートを合わせる。前に出るよりも回るシーンが目立つエノモトが右フックを被弾。サイドフはシングルレッグから、ボディロックし後方にテイクダウンする。
背中を見せたエノモトは立ち上がり切れず、足を一本入れられる。それでもキムラ狙いから組み直してヒザ十字を仕掛けたエノモトだが、結局はガードを取らされる。バタフライから腰を切って、一気に腕十字を狙ったエノモト。さらに三角を狙うがサイドフは鉄槌を落とす。ここで試合終了となり、サイドフが3‐0の判定勝ち――逆転勝ちした。