【UFC182】まるで残酷ショー。ルノーがデュフレーンに圧勝
<女子138ポンド契約/5分3R>
マリオン・ルノー(米国)
Def.3-0:30-26, 30-26, 30-25
アレクシス・デュフレーン(米国)
左ジャブを伸ばす両者、続いて右が交錯する。ルノーは右ローキックから右ストレートを入れ、まずは先手を取る。デュフレーンも右オーバーハンドを2発ほど見せるが、逆に右ストレートをカウンターで受ける。デュフレーンは右フックを入れるシーンもあるが、頭を動かさないためストレート、フックとパンチを被弾する場面が目立つ。そのデュフレーンのテイクダウン狙いを切ったルノーは右前蹴り、右ローを入れる。
踏み込みも素早く、ヘッドムーブも滑らかなルノーの右ストレートを2発受けたデュフレーンの腰が沈みかける。さらにヒザ蹴りをボディに放ち、右アッパーに続ける。残り1分、間合いを計るようになったルノーは、カウンターの右をヒット。最後も首相撲からヒザを入れたルノーが、デュフレーンを圧倒した。
2R、デュフレーンのダブルレッグをスプロールしたルノーは引き続き、パンチで試合をリードする。右カウンターが冴えるルノーに、デュフレーンの右フックがカウンターで決まる。距離を取り直したルノーは右へ回り、右ストレートを打ち込む。ここから連打につないだルノーはカウンター狙いに徹するデュフレーンに右ロー、そして左ハイを放っていく。組んで引き込んだデュフレーンに対し、パウンドから離れたルノーはスタンドへ戻る。鼻血で口の回りを真っ赤に染めたデュフレーンはルノーのパンチを被弾し続ける。パンチだけでなく強烈なローも見せるルノーは、終盤にも右ストレートからスーパーマンパンチ、ヒザ蹴りにつなぎ、デュフレーンが戦意を喪失したように見えたところでラウンドが終了した。
最終回、引き続き右ストレートを振り抜くルノーのワンツー、右を受けるデュフレーンは逆転への強い意志は感じられない。ワンツーからアッパー、右ストレート、さらに右ローと思うがまま攻撃するルノー。デュフレーンは左フックを受けて体がのけぞる。ルノーの連打を被弾し、棒立ちで下がるだけのデュフレーンはテイクダウンを切られ引き込むが、ルノーは寝技には付き合わない。ルノーの連打に目も虚ろなデュフレーンは、そのまま攻め続けられディフェンスもなく、パンチを被弾する。実力差は明らか、ミスマッチともいえる内容のまま試合は終了し、大差の判定勝ちを収めたルノーは「この試合は私の打撃のスキルを見せるショーケースだった」と語った。