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【TUF20】厳しい体格&リーチ差、ハム・ソヒがジョジョ・カルダーウッドに苦い黒星

<女子ストロー級/5分3R>
ジョアン・カルダーウッド(英国)
Def.3-0:30-26, 30-27, 30-27
ハム・ソヒ(韓国)

長身のカルダーウッドのローを受け、左を繰り出しながらローを返すハム・ソヒ。カルダーウッドが前蹴りで距離を保とうとするが、ハム・ソヒは右を当てる。続いて左ハイと、単発ながら積極的に仕掛ける。左ジャブと前蹴り、左ヒザと慎重に距離を測るカルダーウッドの左ジャブが伸びる。カルダーウッドが左ミドルハイから前蹴り、続くスピニングバックエルボーは空振りに。右の後回し蹴りをボディに受けたハム・ソヒは、回転ヒジをよけて組みついていく。

ケージに押し込まれたハム・ソヒだが、大きな攻撃を受けることなく両者が分かれる。ハム・ソヒはワンツーで前に出る。ケージにハム・ソヒを詰めたカルダーウッドだが、ここも自ら離れる。ハム・ソヒは左を打ち込み、判断の難しい初回が終わった。

2R、ローから右ドルハイを繰り出すカルダーウッド。ハム・ソヒも左を伸ばす。その左にヒザを合わされる。ボディにも左ジャブを返されるなど、リーチの差が徐々に影響してきたか。左目の周囲にカットが見られるハム・ソヒは再び右を被弾する。ペースが上がったカルダーウッド。左ジャブから右ストレートを入れる。ハム・ソヒは組みつくも、すぐに離れ、左を伸ばす。首相撲からヒザをボディに見せ、バックに回ったカルダーウッドが後方からパンチを入れる。

残り2分、右手首を掴んで防御するハム・ソヒだが胸を合わせることができない。ようやくヒザ蹴りに合せて右腕を差し、ボディロックに持ち込んだハム・ソヒにカルダーウッドのヒジが入る。離れてからの打撃戦が劣勢だったハム・ソヒは、組みに行くもバックを許しテイクダウンを奪われラウンド終了。カルダーウッドが2Rを取った。

3R、右フックをテンプルに受けたハム・ソヒ。首相撲からヒザを受け、ケージに押し込まれる。中間距離で戦えないまま攻撃を受ける展開に、ハム・ソヒの動きが鈍くなってくる。カルダーウッドがケージに詰めて、細かいヒザを続けハム・ソヒを削っていく。離れたカルダーウッドは再び組んで、ケージ際でヒザを顔面に突き上げる。疲れたハム・ソヒ、さらにヒザをボディに受ける。カルダーウッドが右エルボーを入れ、ヒザをボディと顔面に。回転ヒジはここでも失敗するが、ハム・ソヒはケージから逃れられない。

カルダーウッドが自ら離れると、前蹴りから右ストレート、そしてプッシュキックで顔面を蹴り抜く。さらに距離が近づくと、バックに回ってテイクダウン。背中をつけたハム・ソヒに肩固めを狙う。自らのヒザの裏でクラッチを組み、これを凌ぐハム・ソヒだったが、時間は過ぎニア・マウントからサイドを許し、さらにバックマウントを取られる。カルダーウッドはここからパンチを連打、腰をあげたハム・ソヒはこれを潰され、パンチを受けながら試合終了を迎えた。

アジア最強ハム・ソヒ、一階級上のチャレンジは余りにも準備不足だったか――。フルマーク、ジャッジ一人は4ポイント差をつける苦いオクタゴン初戦となった。

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