【Kunlun Fight13】代役ズーエフがエークプラチャー&ナビー下し、中国版K-1MAXの頂点へ
11月16日(日・現地時間)中国は内モンゴル自治区呼和浩特市(フホホト市)にて開催された「Kunlun Fight 13」。今大会では7月からスタートした70キロの世界トーナメント「Kunlun Fight WORLD MAX」の準決勝・決勝が行われた。
中国で開催されているキックとMMA混合のビッグイベントKunlun Fight(クンルンファイト)で開催中の70キロ・トーナメント=「Kunlun Fight WORLD MAX」(ヒジ&首相撲禁止、3分3R延長1R制)が今大会でフィナーレを迎えた。
アンディ・サワーや元ITS’SHOWTIME世界70キロ級王者クリス・ンギンビらも出場したトーナメントでベスト4まで勝ち進んだのは元ルンピニースタジアム認定ウェルター級王者エークプラチャー・ミナヨーティン、サワーを破ったムスタファ・ハイダ、11月の新生K-1にも出場したジャオ・フーカイ、そして豪州のヴィクトー・ナビーの4人だ。
しかし、エークプラチャー×ハイダ、フーカイ×ナビーが行われる予定だったが、ハイダの欠場により準々決勝で、そのハイダに敗れたベラルーシのデニス・ズーエフが繰り上がりでエークプラチャーとの対戦となった。過去の実績ではエークプラチャーが有利と予想された準決勝だったが、1Rにズーエフが左ストレートで先制のダウンを奪うと、2Rにも左ストレートでダウンを追加。この一撃でエークプラチャーは立ち上がることが出来ず、ズーエフがエークプラチャーをKOする番狂わせで決勝進出を果たした。
もう一つの準決勝では大会2週間前に日本で試合をしたばかりのフーカイが1Rから果敢にナビーを攻め込んだものの、距離を取りながらカウンターを狙うナビーのアウトボクシングを崩せぬまま試合終了。ナビーが僅差の判定でフーカイを下して、決勝に駒を進めた。
ズーエフ×ナビーという顔合わせとなった決勝では、試合開始からサウスポーのズーエフがプレッシャーをかけて前進。鋭いワンツーを叩きこんで、準決勝に続いて先制のダウンを奪う。2Rに入るとナビ―もテンカオで反撃に転じるが、ズーエフの前進を止めることが出来ない。3Rも前に出る圧力で攻撃を続けたズーエフが手数でナビ―を押し切り判定勝利。中国版K-1MAXともいえるKunlun Fight MAXは代打出場のズーエフがトーナメント優勝というまさかの結末で幕引きとなった。こうなると、俄然ズーエフとハイダの再戦が楽しみになってくる。
またトーナメントではなかったものの、今大会のスーパーファイトにはアルバート・クラウスが出場し、中国のリー・ヤンクンと対戦。3Rにローを効かせ、終了間際にパンチでダウン寸前まで追い込んで判定勝利した。トーナメントそのものは今大会で幕を閉じたが、サワー、クラウス、ンギンビといったビッグネームを招聘したクンルンファイトのイベントとしての力、そして中国の立ち技格闘技界の勢いを感じさせるイベントとなった。
■Kunlun Fight 13 World MAX 2014 試合結果
<Kunlun Fight WORLD MAX決勝/3分3R延長1R>
デニス・ズーエフ(べラルーシ)
Def.
ヴィクトー・ナビー(豪州)
<Kunlun Fight WORLD MAX準決勝/3分3R延長1R>
デニス・ズーエフ(べラルーシ)
Def.2R by KO
エークプラチャー・ミナヨーティン(タイ)
<Kunlun Fight WORLD MAX準決勝/3分3R延長1R>
ヴィクトー・ナビー(豪州)
Def.
ジャオ・フーカイ(中国)
<スーパーファイト/3分3R延長1R>
アルバート・クラウス(オランダ)
Def.
リー・ヤンクン(中国)