【Sambo】MMA経験のある2014年コンバットサンボ世界王者<04>ワジム・ネムコフ
【写真】MMAではこれから。ただし、大いなるポテンシャルはヒョードルの喜びように表れているような気がする(C)MMAPLANET
21日(金)、23日(日)まで3日間に渡り千葉県成田市の中台運動公園体育館で行われた2014 World SAMBO Championship Japan(世界サンボ選手権大会)。同大会からMMAで活動する2014年コンバットサンボ世界王者が5人誕生した。第4弾はワジム・ネムコフを紹介したい。
MMAではまだ1勝0敗だが、100キロ級優勝のワジム・ネムコフ(ロシア)はその可能性を大いに秘めている。初戦はキルギスタンのラシット・アマンクロフをハイキックでのけ反らせ、払い巻き込みでテイクダウン。さらに大外で投げてストレートアームバーでタップを奪った。道着着用ルールのなかで、日本の総合格闘技的なトータルファイター振りを披露した。準決勝ではウズベキスタンのイスロミオン・アジモフのバックを取り、そのまま崩してテイクダウンを奪うと、後方からのパンチの連打でKO勝ち。決勝でもコンバットサンボ大国ブルガリアのゲンコ・イワノフをすくい投げからパウンドで攻め込み、ブレイク後にスタンドに戻ると投げを潰してパウンド。イワノフのヒザ十字狙いを潰して、エルボーを顔面に落とすなど、グラウンドでも打撃を全開させた。
最後もバックコントロールからパンチを集中させチェアマンがイワノフは試合続行不可能と判断した。初戦とは一転、準決勝・決勝で見せた──崩して殴るというスタイルは、米国カレッジレスラーのMMAを彷彿させた。その勝利をエメリヤーエンコ・ヒョードルも大喜びし表彰台の模様を撮影するなど、本格的にMMA参戦が待たれるロシアの逸材だ。