【TOPKING WS】マラット・グリゴリアン、アブラハム・ロクエニ。K-1ルールの猛者がムエタイへ
【写真】パンチ&ローキックのコンビネーションが素晴らしいグリゴリアン、スペインの強豪ロクエニらK-1ルールの強豪が首相撲&ヒジ打ちルールでどのような動きを見せることができるか(C)IT’S SHOWTIME & GLORY
15日(土・現地時間)、フランス・花の都パリにあるヴェロドローム・ナショナルでTOPKING World Series「FRANCE Tournament」が開催される。
ムエタイやボクシング用具メーカーのTOPKINGのナリト・ウングラジャーン氏が立ち上げたムエタイルールのイベント=TOPKING World Series(以下、TOPKING)。大会の主軸は70キロ以下・16選手参加のトーナメントで、9月のベラルーシ大会で1回戦4試合を実施。TOPKINGの顔と言うべきブアカーオ・バンチャメークが登場し、ブアカーオ、アンドレイ・クレビン、デュミトロ・コンスタンティノフ、ハヤール・ジャニエフが決勝進出を決めている。
そして1回戦の残り4試合が行われる今回のパリ大会にはアンディ・サワー、アルバート・クラウス、ドラゴと対戦し――サワー&クラウス戦はホームタウンディシジョンという見方も出来る内容だったが、勝利を収めているアブラハム・ロクエニ、そしてK-1 WORLD MAX2012で名城裕司の顎を骨折させて長期欠場に追い込んだリース・マカリスターなど、日本のファンにも馴染みのあるファイターが名を連ねている。
その中でも特に注目したいのはマラット・グリゴリアンだ。アルメニア系ベルギー人、1991年生まれのグリゴリアンはIt’s ShowtimeとGlory参戦で一気に名を挙げた70キロの次代を担う存在。今年4月のGlory15ではロビン・ファン・ロスマーレンを相手にパンチ&ローで真っ向から打ち合い、スプリット判定までもつれる接戦を演じ、敗れてもなお、その強さを全世界に知らしめた。
そんなグリゴリアンが、TOPKINGでどのような試合を見せるのか。ガードを高く上げて相手にプレッシャーをかけ、パンチ&ローのコンビネーションで攻めるスタイルのグリゴリアンは、一瞬の首相撲が認められるGLORYでは接近戦でのヒザ蹴りを有効に駆使して武器としていた。とはいえTOPKINGは消極的な首相撲にはブレイクが入る独自のルールではあるものの、基本的には首相撲、ヒザ蹴り、エルボーがすべて認められるムエタイルール、今まで通りの戦い方では持ち味を発揮するのは難しく、グリゴリアンのムエタイルール対策が試されることになる。
またK-1・Gloryルールで間違いなく70キロのトップの一角を争う実力を持つファイターが、ムエタイルールのビッグイベントを選択してムエタイルールに挑む。そういう部分でも注目したい、グリゴリアンのTOPKING参戦だ。
またスーパーファイトではブアカーオ×シュートボクシングで来日経験のあるスティーブ・モクソンが組まれた他、レベルスでヤスユキに完勝した現ルンピニースタジアム王者のパコーン・PKセンチャイムエタイジム、トンチャイ・シッソーンピーノーンらも出場する。
■TOPKING World Series 70キロトーナメント出場選手
クリス・ブソーコー(フランス)
ウラディミール・コンスキー(スロヴァキア)
ヒシャム・シャイブ(モロッコ)
アブラハム・ロクエニ(スペイン)
リース・マカリスター(英国)
ニクラス・ラーセン(デンマーク)
マラット・グリゴリアン(ベルギー)
アルマン・ハンバーリャン(ベルギー)
■スーパーファイト
<3分5R>
ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)
スティーブ・モクソン(豪州)
<3分5R>
サンサタン・ソースラデ(タイ)
ディラン・サルバドール(フランス)
<3分5R>
パコーン・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
ジミー・ベノワ(スイス)
<3分5R>
トンチャイ・シッソーンピーノーン(タイ)
ジーム・クリバリー(フランス)