【UFC152】地元出身ピアソンが序盤の貯金でべノアを振り切る
<ウェルター級/5分3R>
シェーン・ピアソン(カナダ)
Def.判定3‐0:29-28、29-28、29-28
ランス・ベノア(米国)
地元オンタリオのファイター=ピアソンに大きな声援が集まるなか試合がスタート。サウスポー同士の一戦は、まずベノアが左をヒットさせ、右ローを蹴り込む。ケージレスリングの攻防では、ピアソンがベノアを押し込み、パンチを入れて距離を取り直す。
ベノアは右ミドルを見せたが、ここにピアソンの右がヒットし尻餅を着く。すぐに立ち上がったベノアだが、ダメージが抜けきっていないか。組みついたピアソンは、ワキを差してパンチやヒザを入れていく。押し返したベノワは、左ストレートから左ハイ、さらに左ローを見せるもキャッチされ、パンチを受けてバランスを崩す。
ガードから腕十字、三角を仕掛けるベノアは、さらにオモプラッタに。左腕を引抜いたピアソンはスタンドに戻り、左ストレートを伸ばす。首相撲のベノアにショートフックを連打したピアソンが、左フックを打ち込むと、ベノワは一瞬、ヒザを崩す。残り30秒、ベノワは右ミドルから右、左とパンチを振り回すがクリーンヒットはなく、初回はピアソンが制した。
2R、左の相打ちも勢いがあるのはピアソン。そのままベノアをケージに詰めて削っていく。距離を取り直したベノアは、左ハイを見せるも空振りに。組みの攻防もがぶりで優勢だったピアソンに対し、ベノアは飛び込んで縦ヒジを見せるも、距離が合わない。残り1分を切って、左右のストレートを放ちながら前に出たベノアは、ラウンド終了間際のピアソンのテイクダウン狙いをスプロールしたものの、ドタバタした感じが拭えないまま最終回を迎えた。
3R、 蹴りがある分バランスを失っているようなベノアは、左を被弾し左ローを返す。ベノアはカウンターの左エルボーを狙うが、前に出るシーンが少なくなったピアソンを攻めあぐねる。残り2分でテイクダウンを仕掛けたピアソンに首相撲からヒザを狙うも、ここでもぐに距離を取られる。右ジャブでベノアを突き放すピアソンだが、残り1分で左受けてふらつくと、そのままケージ際で連打を食ってダウン。ベノアがパウンドとエルボーで猛攻を仕掛ける。
潜るピアソンにエルボーを入れ、マウントを奪ったベノアだったが、ピアソンはここで体を押し上げてスタンドへ戻る。さらにパンチを重ねたベノアは、最後の最後でスタミナが続かず組みついたタイムアップに。ベノアは猛攻及ばす、序盤の2Rを取ったピアソンが3-0の判定勝ちを収めた。