【UFC152】ブリメージが自分のスタイルを貫きヘッテスに競り勝つ
<フェザー級/5分3R>
マーカス・ブリメージ(米国)
Def.判定3‐0:29-28、29-28、29-28
ジミー・ヘッテス(米国)
左へ回り、右ジャブを伸ばすサウスポーのブリメージ。同じくサウスポーのヘッテスに左フックを打ち込む。低い姿勢で放ったヘッテスのテイクダウンを切ったブリメージは、左ストレートをヒットさせる。組みついてテイクダウンを仕掛けるヘッテスだが、ブリメージはここも軽快な動きでディフェンスすると、右ボディフックを打ち込む。
左右と前後の動きを駆使し、ヘッテスが前に出てきたところで打撃を打ち込み、テイクダウンにはすっと距離を取るブリメージの足払いでヘッテスが尻餅をつく。真っ直ぐ前に出てきたヘッテスに左を打ち込みダウンを奪ったブリメージは、寝技に付き合わず立ち上がると、パンチのコンビネーションでヘッテスを追い込んでいく。
ヘッテスも粘りを見せるが、ブリメージの優勢は続き、左ストレートで大きく姿勢を乱させる。さらに左ストレートを2発打ち込むと、ヘッテスは口を空けたままで試合に挑む。右を織り交ぜて猛攻を仕掛けるブリメージは、ヘッテスに組みつかせない。
ヘッテスはラウンド終盤に右をヒットさせたが、初回は完全に失った。2R、ヘッテスの左ハイをよけて左をヒットさせたブリメージが、バックに回り込みパンチを連打する。ヘッテスは左ジャブからペースを掴み直そうとし、ついに組みついて外掛けからテイクダウンを奪う。
パウンドを落とすヘッテスは、一度はブリメージをスタンドに逃すもバックに回り込んでテイクダウンへ。起き上がるところでギロチンからバックを制したヘッテスが、バックマウントへ。胸を合せて立ち上がろうとするブリメージの動きに反応し、バックを取り続けるヘッテスは四の字フックからリアネイキドチョークを狙いつつ、パンチで削っていく。
マウントへ移行したヘッテスを腕で押し上げて立ち上がったブリメージは、再び左を中心に攻めるが初回と比較すると、軸が乱れている。それでもヘッテスのダブルレッグをスプロールし、ワンツーを見せる。残り20秒、スーパーマンパンチから懸命にヘッテスを追いかけてパンチを放つブリメージだが、ここは捉えることができず2Rを失った。
最終回、ヘッテスのハイに左を合せ、左ローを繰り返すブリメージ。左フックを思い切り振り回し、ヘッテスに組みつかせない。右耳の後ろをカットしたヘッテスは、スピードを上げたブリメージに右ジャブを放つも、組みつけない。殴られながらも組みつこうとするヘッテスに、ブリメージセコンドは大声で下れという指示を出す。
残り2分となりヘッテスのローシングルをカットしたブリメージが、とにかく下がる。勢いのあるパンチを振るって下がるスタイルは、果たして積極的なのだろうか? 左に回って前に出てくるヘッテスに左を当てるブリメージ、再びテイクダウン狙いをスプロールし、左へ回り続ける。
ローが効いたかオーソに構えたヘッテスは、最後まで組みつくことが出来ず3Rを戦い終えることに。ブリメージは自らの戦いを貫き通し、ジャッジ3者が29-28をつけるスコアでヘッテスを下した。