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【UFC152】ヒザ蹴りが冴えたグラント、ダナムを破る金星

2012.09.23

<ライト級/5分3R>
TJ・グラント(カナダ)
Def.判定3‐0:29-28、30-27、29-28
エヴァン・ダナム(米国)

サウスポーのダナムが、オーソのグランドに右ジャブから左を見せる。グラントも勢いのあるヒザをボディに突き刺すも、直後に左ローを受ける。右ローを返したグラント、さらに右ストレートからアッパー、首相撲からヒザを狙う。ダナムも左ストレート、左ハイを見せるが、予想以上にグラントのヒザと右アッパーがいい。

ダナムはグラントの出てくるところに、右アッパーからショートのパンチで待ち受ける。グラントは右ストレートで距離を詰めヒザや蹴りを繰り出していく。ケージにダナムを詰めて、パンチで打ち勝ったグラントは、ヒザをボディに続ける。右ローから左フック、さらに右ハイと攻めるグラントは、右アッパーを受けても前に出てペースを譲らない。と、ケージ際でエルボーを2発放ち、ワンツーから距離を取り直す。

下がるシーンが増えてきたダナムだが、残り40秒でテイクダウンを奪うも、パウンドを数発打ち込んだ程度で初回を落してしまった。2Rに入っても、打ち負けないグラント。ダナムのボディフックを受けても、右を伸ばす。ダナムも左右のフックを打ち返すなど、打撃戦が続く。ケージを背にしたダナムもパンチが珍しく大降りになる。

と、ヒザで額をカットしたダナムに対し、グラントは一旦距離を置いて戦う。右から左を打ち込むダナムのダブルレッグをスプロールしたグラントは、逆にシングルレッグでドライブ。両者、足を止めて打ち合いと、ダナムの右ミドルをキャッチしたグラントも、ヒザを返していく。首相撲からヒザを繰り返し見せるグラント、顔面を真っ赤に染めたダナムは左ボディをヒットさせる。

残り1分で再びテイクダウンを奪ったダナムは、腰をコントロールしバックからパンチ、グラントが立ち上がったところでヒザと右ハイを繰り出す。ラウンド終了間際に組みついたダナムが、このラウンドは取り返したか。

最終回、スピードが衰えない両者が、序盤を激しい打撃戦を繰り広げる。右アッパーから距離と詰めるグラント、ここではヒザ蹴りに持ち込めずエルボーからダナムが距離を取り直す。スタミナの消耗が目立ってきたグラントが、ケージ際に追い込まれパンチを受けるも、ボディを返していく。

足技がないグラントを前蹴りで突き放そうとしたダナムだが、右を顔面に受ける。左を打ち返したグラントは、ダナムのテイクダウン狙いを防ぎ、右を再びヒットさせる。と、グラントもテイクダウンを仕掛けたが、これはダナムがスプロールする。体を大きく振るグラント、テイクダウンを許さず、ミドルとキャッチして右を伸ばす。

ダナムは残り40秒を切ったところで、3度目のテイクダウンに成功しエルボーからパスを仕掛ける。立ち上がられないグラントは、ガードのままタイムアップを迎えた。死力を尽くした戦い切った両者、打撃ではグラント優勢に見えたが、最後のテイクダウンをジャッジがどのように裁定するか。結果、ジャッジ一人が30-27をつける裁定でグラントが金星といえる勝利をダナムから挙げた。

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