【RFC09】初の海外試合に挑む鳥生将大 「余計なことを考えない」
【写真】10年12月のKEI山宮戦以来、勝ち星から遠ざかっている鳥生。自身初となる海外遠征で6試合ぶりの勝ち星を挙げることが出来るか?
15日(土)に行われるROAD FC 09「BEATDOWN」。今大会からスタートするライト級王者決定トーナメント一回戦で、パンクラスの鳥生将大が韓国のナム・ウィチョルと対戦する。
ウィチョルはトーナメントに出場する韓国人選手の中で最もキャリア・実績上位のファイターで、1年以上も勝ち星から遠ざかっている鳥生にとっては厳しい試合になることが予想される。鳥生に初の海外遠征と敵地に乗り込む心境、そして6戦ぶりの勝利に向けての意気込みを聞いた。
Text & Photo by Takumi Nakamura
――今回のROAD FC参戦はどういった流れで決まったのですか?
「会社の方が自分のことを売り込んでくれて、それでオファーが来ました。自分に海外で試合をするチャンスを与えてくれた会社には感謝しています」
――試合が決まった時はどんな心境でしたか?
「日本と違って余計なことを考えずに試合が出来るので、逆にいい機会かなと思いました」
――鳥生選手は海外で試合をするのは今回が初めてですよね。
「はい。2007年に大石(幸史)さんのセコンドでボードッグに行ったことはあるのですが、自分が試合をするのは初めてになります」
――ファイターとして臨む海外遠征を前にどんな心境ですか?
「経験の一つとしてすごく良いことだと思います。海外での試合経験がある先輩からは『何があっても気にするな。自分のペースを乱すな』というアドバイスを受けていて、そのことは忘れずに試合をしようと思います」
――試合まで一週間を切っていますが、調整の状況はいかがでしょうか?(※取材日は9月10日)
「仕上がりはかなりいいですね。怪我もないですし、先輩たちと立てた作戦をいい形で、試合で出せるかどうかですね」
――対戦相手のナム・ウィチョルにはどんな印象を持っていますか?
「何試合か映像を見たんですけど、簡単に言うとストライカーで、すごく気持ちが強い選手だと思います。自分が下がる展開になるとガツガツやられてしまうと思うので、距離を詰めて攻めて出し切りたいです」
――鳥生選手にとって自分を出し切ることが今回のテーマですか?
「はい。どういった状況になっても自分のベストを出すことです。今回は海外で、金網で、普段とは違うことがたくさんあると思うのですが、それに影響されることなく、自分のベストを尽くすことがテーマです」
――鳥生選手は2010年に試練の三番勝負として、月一ペースで連戦をこなしたりと、いろいろと変わるキッカケがあったと思うのですが、ここ5試合は2敗3分と結果が出ておらず、自分の力を出し切れていない印象があります。
「そうですね(苦笑)」
――その中で今回の海外遠征、しかもライト級王座決定トーナメントに出場するということは、鳥生選手にとっても刺激になると思います。
「自分でもそれは感じています。今回はものすごく集中して練習していますし、余計なことを考えずに自分のベストを尽くすことだけを考えているので、とにかくベストの自分を出したい。それが出せれば自ずと結果はついてくると思います」
――今回の海外遠征はパンクラスが新体制になったことで決まった試合ですが、鳥生選手は新生パンクラスにどんなことを期待していますか?
「僕たち選手がやるべきことは変わりませんが、いい方向に進んで欲しいですよね。僕は昔からパンクラスを見ていて、ファンで好きだったので、選手としてパンクラスに入門したわけで。これからも見ている人たちにとっては、そういう場であって欲しいと思っています。いち選手としても今回のような機会があれば、どんどんチャレンジしていきたいです」
■RFC09対戦カード
<ミドル級/5分3R>
メルヴィン・マヌーフ(オランダ)
キム・ジェヨン(韓国)
<85キロ契約/5分3R>
ミノワマン(日本)
ユク・ジンス(韓国)
<ライト級トーナメント準々決勝/5分3R>
鳥生将大(日本)
ナム・ウィチョル(韓国)
<ライト級トーナメント準々決勝/5分3R>
久米鷹介(日本)
キム・チャンヒョン(韓国)
<ライト級トーナメント準々決勝/5分3R>
キム・ソクモ(韓国)
ヴィシール・コロッサ(南アフリカ)
<ライト級トーナメント準々決勝/5分3R>
イ・ヨンジェ(韓国)
キム・ウォンギ(韓国)
―Young Guns―
<ミドル級/5分2R>
パク・イルチョル(韓国)
ウ・ユヨン(韓国)
<バンタム級/5分2R>
クァク・ミョンシク(韓国)
パク・グァンス(韓国)
<フェザー級/5分2R>
ジン・テホ(韓国)
ジョン・ヨンサム(韓国)
<ライト級/5分2R>
キム・ウィギュ(韓国)
イ・ジョンファ(韓国)
<フェザー級/5分2R>
キム・ヨンボック(韓国)
イ・ジョンウォン(韓国)