【OFC21】M-1フェザー級王者ガフロフ、初出場。ゴツゴツファイトをロブ・リシタはどう迎え撃つ?!
【写真】アグレッシブさが売りのリシタだが、アグレッシブ&スマートさでガフロフを迎え撃ちたい (C)MMAPLANET
17日(金・現地時間)、マレーシアの首都クアラルンプール、プトラ・インドアスタジアムで行われるONE FC21「Roar of Tigers」。東南アジア圏は年に2回サーキットするOFCにとって3月以来のKL大会となる。
メインはフェザー級のロシア×豪州対決、この試合がOFCデビュー戦となるマラット・ガフロフが、ロブ・リシタと対戦する一戦が用意されている。4月にM-1世界フェザー級チャンピオンの座に就いているガフロフは、ロシア系らしいゴツゴツとした攻撃が信条のキャリア9戦9勝の無敗のファイターだ。
打撃から組み勝ってテイクダウン。下からの仕掛けを潰して、パンチやバックに回ってチョークという勝ちパターンを持っている。そんな攻めに焦点を当てると、基礎的な動きをするガフロフだが組み勝てる要素は、ダーティボクシングのように相手を押さえてからのボディフックに代表されるパンチの強さだ。このボディに動きを止めて、崩していくのも必勝パターン。寝技にはいっても、ヒザ蹴りやパウンドも重い。ただし、関節技を仕掛けられタイトに攻められるシーンも少なくない。特別体が柔軟ということではなく、その戦い方は気力と体力でしのぎ反撃に移るという感じだ。
そんなガフロフと対戦するリシタは、7月のエリック・ケリー戦では飛ばしすぎ、ガス欠状態でRNCに敗れた一戦からの復帰戦となる。このところパンチャーの印象が強いリシタだが、今回の試合では従来の武器であったテイクダウンを打撃戦でつっておいて決めたい。三角絞めでの一本勝ちもあるガフロフだけにガードワークがザルということはないだろうが、下にいたくないのは確か。そこで寝かせて立たせる──攻防を繰り返すことで、体力を削ることも可能だ。
打撃に自信をつけ、KO狙いのファイトに目覚めた感のあるリシタゆえに、そのKOパンチのタイミングを探りたい。逆にいえば無暗な打ち合いは禁物、そこはガフロフの庭であり、あまりにもリスクが高くなる。決して層の厚くないフェザー級戦線だけに、勝てば王座挑戦が見えてくるフェザー級マッチ。ガフロフの前進を受け止めつつ、真っ向勝負でない戦い方ができれば勝機はリシタに広がるだろう。
■ 対戦カード
<フェザー級/5分3R>
マラット・ガフロフ(ウクライナ)
ロブ・リシタ(豪州)
<ライト級/5分3R>
ピーター・デイビス(マレーシア)
ヴォーン・ドネール(フィリピン)
<フェザー級/5分3R>
イブ・タン(ニュージーランド)
エドゥアルド・ケリー(フィリピン)
<フライ級/5分3R>
アン・オスマン(マレーシア)
アヤ・サイード(エジプト)
<フェザー級/5分3R>
バシール・アフマド(パキスタン)
タナホーン・クンキャエウ(タイ)
<フライ級/5分3R>
デェダムロン・ソー・アミュアイシルチョーク(タイ)
サイフル・メリカン(マレーシア)
<バンタム級/5分3R>
レイモンド・タン(マレーシア)
スティーブン・ランダン(シンガポール)
<バンタム級/5分3R>
アナトポン・ブンラド(タイ)
マーク・マルセリヌス(マレーシア)
<ウェルター級/5分3R>
モハンマド・ソトーザデー(イラン)
ヒシャーム・ヒバ(エジプト)