【No-Gi Worlds 2014】 ミドル級に前UFC世界王者ベン・ヘン出場。実現するか、JTと異文化柔術対決!!
【写真】JT・トレスとベンソン・ヘンダーソン、そんな夢の一番が実現するか?!(C)MMAPLANET
10月4&5日(土&日・現地時間)、カリフォルニア州アズサにあるアズサ・パシフィック大学内のフェリックス・イベントセンターにて、IBJJF主催の世界ノーギ柔術選手権が行われる。そしてノーギ柔術最高峰ミドル級に、MMA界からアッというべき注目ファイターが出場する。
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【ミドル級】
強豪選手がズラリと揃ったこの階級。特に柔術ファンにとって嬉しい驚きは、2007年の世界柔術王者ルーカス・レイチ(チェッキマット)のエントリーか。ハーフガードの名手として、クロン・グレイシーの大きな壁でもあったレイチ、近年は重量級に参戦し思うような結果が出せず、昨年の柔術EXPOにおいてもキーナン・コーネリアスの下からの腕十字の前にまさかの一本負けを喫してしまっている。ミドルに戻しての今回、ベテラン本来の力をぜひ見せつけてもらいたいところ。
このレイチに立ちふさがるのは、昨年同大会ライト級優勝、そして今年のムンジアル準優勝のJT・トレス(アトス)。バック取りの名手にして、11月のメタモリスでローリー・マクドナルドとの注目の一戦が組まれている。今週末、くしくもロリ・マクもUFCカナダ大会のメインでタレック・サフィジーヌと戦うが、JTとしては勢いをつけるためにもここは是非優勝したいところだ。さらにもう一人の優勝候補は、昨年同階級準優勝のヴィトー・オリヴェイラ(GFチーム)。昨年からぐんぐん頭角を現わし世界トップの仲間入りしているこの選手は、先日のパンノーギ大会も制しており初の世界一を虎視眈々と狙っている。
そんな群雄割拠なミドル級にゴージャスさを加えるのが、前UFC世界ライト級王者ベンソン・ヘンダーソン(ソウルファイターズ)の参戦だ。ホイス・グレイシーの黒帯ジョン・クラウチに学び、エリオ・グレイシーの流れを汲む本流のグレイシー柔術を修得していることに強い誇りを持っているヘンダーソンは、色帯時代から柔術やグラップリングの大会に参戦して好成績を残して来た。先日UFCにてハファエル・ドス・アンジョスにまさかの初KO負けを喫してしまった後だけに、ここは大好きなノーギ柔術で存分に暴れてリフレッシュしてほしいところだ。そして、レスリングとエリオ系柔術を融合させ、MMAでもポスチャーの強さは定評のあるベン・ヘンだけに、ロイド・アーヴィンからアトスへと移籍した競技柔術新世代のJTとの異文化柔術対戦など、純粋に興味深い。
加えて昨年同階級3位のDJ・ジャクソン(ロイド・アーヴィン)、先日のパンノーギ大会で同階級準優勝したばかりのエンリコ・コッコ(ファイトスポーツ)ら、米国の実力派グラップラーもエントリーしているミドル級、注目度ナンバーワンの階級といっても過言でないだろう。