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【Bellator126】最後(!?)のトーナメント決勝、打のパトリッキー・フレイレ×極のマーチン・ヘルド

Held vs Freire【写真】ヘルドの打撃、パトリッキーの柔術の精度も勝敗を分ける大きな鍵となるシーズン10ライト級トーナメント決勝だ (C)MMAPLANET

26日(金・現地時間)、アリゾナ州フェニックスのグランドキャニオン・ユニバーシティ・アリーナでBellator 126が開催される。メインはベラトール世界ミドル級選手権試合、王者アレキサンダー・シュレメンコにブランドン・ホージーが挑戦する一戦が用意されている。

正式にスコット・コーカー体制=脱ビヨン・レブニー体制がスタートし、年間イベント数の削減とビッグショーの増加を念頭に置くベラトールにあって、真っ先に改革のメスが入れられたのが、トーナメント戦の撤廃だった。これまでトーナメント戦を軸にしてきたベラトール、このスポーツで最もタフなトーナメント戦というキャッチもいつの間にか見られなくなった。

ベラトール5年半の歴史の礎となってきたトーナメント戦、最後のファイナルが今大会で組まれている。パトリッキー・フレイレ×マーチン・ヘルド、シーズン10ライト級トーナメント決勝戦はブラジル人×ポーランド人、来年からのベラトールでは余りお目見えしなくなる可能性も高い非米国人対決となる。そんな旧体制の特長を強く感じさせる注目の一番、パトリッキーはシーズン11開幕戦で世界フェザー級王座を奪取したパトリシオの実兄で打撃主体のアグレッシブなファイターだ。

ベラトールには2011年3月から出場し、シーズン4ライト級T準優勝、シーズン6は初戦敗退、その後はエディ・アルバレスだけでなく、デレック・アンダーソンにも敗れるなど3連敗を喫し、かなり厳しい状況に追い込まれていた。土壇場でシングル戦のエジソン・ベルト戦を勝ち残り、シーズン10トーナメントを決勝進出を果たした。そんなパトリッキーに対し、ヘルドも同じシーズン4ライト級Tがベラトール初陣だった。そして、決勝でパトリッキーを破り優勝したマイケル・チャンドラーと初戦で当たった彼は、肩固めで敗れている。その後、豪州のイベントを経てベラトールに復帰するとシーズン7ライト級Tで準優勝、ベラトールのサークルケージで8勝2敗と、パトリッキーの6勝4敗を上回る戦績を残している。

足関節だけでなく、三角絞めなどガードからの極めを得意としてきたヘルドが、パトリッキーのスタンドの圧を押しのけて、いかに自分のフィールドに戦いを持ち込むことができるか。逃げられるとパウンドの餌食になる下からの攻撃をMMA流にアレンジというよりも、創世記のようにガードワークで攻撃を受けることを最小限に止めるヘルド流MMA、ポイントで不利な態勢だからこそ、極めを狙う機会も増える。スタンドでの打撃を如何に凌ぐかも含め、ヘルド陣営からすれば好機と危機が紙一重の戦いとなるだろう。

■ Bellator126対戦カード

<Bellator世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] アレキサンダー・シュレメンコ(ロシア)
[挑戦者] ブランドン・ホージー(米国)

<シーズン10ライト級T決勝/5分3R>
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)
マーチン・ヘルド(ポーランド)

<フェザー級/5分3R>
マイク・リッチマン(米国)
エド・ウェスト(米国)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス(米国)
チアゴ・メラー(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ライアン・マルチネス(米国)
ニック・ラスブロウ(米国)

<ライト級/5分3R>
ブランドン・ガーツ(米国)
ベニー・マドリード(米国)

<ライト級/5分3R>
デレック・カンポス(米国)
エステファン・パーヤン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
スチュアート・オースティン(英国)
ダン・チャールズ(米国)

<バンタム級/5分3R>
マイケル・パーカー(米国)
ジョー・タイマングロ(グアム)

<ミドル級/5分3R>
コービー・オーティズ(米国)
クリフォード・スタークス(米国)

<ライト級/5分3R>
レイモンド・ピナ(米国)
ラルー・バーリー(米国)

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