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【UFN51】オクタゴン23戦目のグレイゾン・チバウ、対するポーランドのフィニッシャー=ホールマン

UFN51【写真】チバウ×ホールマン、レオ・サントスにラッセル・ドーン。粒揃い、請う選手が揃ったUFN51ブラジリア大会だ(C)GONGKAKUTOGI&MMAPLANET

13日(土・現地時間)、ブラジルはブラジリアのジナーシオ・ニルソン・ネルソンでUFN51「Silva vs Arlovski」が開催される。メインはアントニオ・ペイザォン・シウバ×アンドレイ・オルロフスキーのヘビー級マッチが組まれている同大会、1週間後の日本大会同様に開催国のファイターがズラリと並んでいる。

そんなブラジル大会で気になる試合をピックアップしてみたい。実に今大会出場で、UFCでの試合が23戦目となるグレイゾン・チバウ、タイトル戦線に顔を覗かせたことはないが、既にオクタゴンで14勝を挙げている。この勝ち星は、ディエゴ・サンチェスと並びUFCライト級ファイターのなかで最多勝利となる(※サンチェスはミドル級やウェルター級の勝利が含まれている。またズッファではWECの戦績を考慮するケースが多く、その場合はドナルド・セラーニの17勝が最多勝利となる)。同様に黒星の数も一番多いが、それこそ在籍8年を満了しようかというチバウの息の長さの表れでもある。

そんなチバウの対戦相手ピヨトル・ホールマンはUFC3戦目で、戦績は2勝1敗。チバウと比較するとひよっこのようなポーランド人ファイターだが、フランシスコ・トリナルド、イーブス・エドワーズに勝った試合はいずれも一本、タップを奪っている。キャリア全体でも15勝中7つがTKO、7試合が一本勝ちというフィニッシャーだ。

基本、テイクダウンからトップを奪取し、パウンドで削ってバックを制して絞めという流れを持つピヨトルだが、サウスポーの構えから強烈なフックを振り回し、抜群のテイクダウンディフェンス能力と、テイクダウン奪取力に優れたチバウ。彼を相手に自らの試合が組み立てることができれば、ピヨトルはトップ10の力を十分に持ったファイターということになる。

涙のTUFブラジル・シーズン2優勝から、ノーマン・パークとのドローを挟み、オクタゴン3戦目を迎えるレオ・サントス。今回の相手はTUFシーズン8優勝で、これが2度目のUFC復帰となるエフライン・エスクデロだ。過去5戦は4勝1敗、今はWSOFで活躍中のルイス・パロミーノに勝利するなど、エスクデロも5連敗を喫した一時の不調を脱している。とはいっても、レスリング+グラップリングを得意とするエスクデロが、レオの牙城を崩すことは簡単ではない。UFCで生き残りを懸けるレオとしては、やはり打撃の圧が不可欠で、そこに重点を置くばかり、パーク戦では本来の持ち味が消えてしまった部分もある。

それだけにエスクデロは、テイクダウンから寝技で勝負できる手の合う相手となる。もちろん、その前に打撃でプレッシャーを懸けることができるかどうかが、レオの今後を占う上で重要な要素となってくる。この他、ハワイのスプローラー、気が付けば上を取っているラッセル・ドーンがユーリ・アルカンタラを相手に、どのような試合の流れを構築するか。また、その局面を食い止めアルカンタラが極めの強さを発揮することができるか。ビッグネームではないが、粒ぞろいの好カードが並んだブラジリア決戦、そのメインカードだ。

■ UFN51対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
アントニオ・ペイザォン・シウバ(ブラジル/4位)
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ/14位)

<ライト級/5分3R>
グレイゾン・チバウ(ブラジル)
ピヨトル・ホールマン(ポーランド)

<ライト級/5分3R>
レオ・サントス(ブラジル)
エフライン・エスクデロ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
サンチアゴ・ポンジニビョ(アルゼンチン)
ヴェンデウ・オリヴェイラ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ユーリ・アルカンタラ(ブラジル/7位)
ラッセル・ドーン(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカ・アンドレジ(ブラジル/10位)
ラリッサ・パチェコ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ゴドフレイド・ペペイ(ブラジル)
ダション・ジョンソン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
イゴール・アラウージョ(ブラジル)
ジョージ・サリバン(米国)

<ライト級/5分3R>
フランシスコ・トリナルド(ブラジル)
レアンドロ・シウバ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
パウロ・チアゴ(ブラジル)
ショーン・スペンサー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)
ジョニー・ベッドフォード(米国)

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