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【Invicta FC08】フィニッシュは唐突に。カンカーパがストロー級王者に

Stephanie Eggink【写真】劣勢の感は拭えなかったカンカーンパが、ダースで北米メジャータイトルを獲得(C)ESTHER LIN/INVICTA FC

<Invicta 女子ストロー級王座決定戦/5分5R>
カティア・カンカーンパ(フィンランド)
Def.5R2分03秒by ダースチョーク
ステファニー・エギンク(米国)

長身のエギンクにカンカーンパが左インサイドローを放つ。左ジャブを伸ばすエギンクは、完全なボクシングスタンスだ。カンカーンパがステップインして、右フックを振るう。ワンツーから組みついたカンカーンパは、ケージにエギンクを押し込む。体を振って距離を取り直したエギンクに、カンカーンパが右フックを振るう。フリッカーを彷彿させる左ジャブを多用するエギンク、接近戦では首相撲も見えたが、カンカーンパにケージに押し込まれシングルレッグでテイクダウンを奪われる。

エギンクはハイガード、そのままスイープに成功するとマウントパンチへ。三角に組みながら下になったエギンクだが、組みが逆でこれでは極まらない。そのままの態勢で初回が終了した。2R、左ジャブから右フックを見せたエギンク。カンカーンパがすぐにテイクダウンへ。左足を抜いたカンカーンパが左エルボーから左パウンドを落す。エギンクはフルガードに戻すとケージを蹴って三角を狙う。

強引な仕掛けにガードを離れたカンカーンパが立ち上がる。エギンクも続くと、カンカーンパが即組みつく。体を入れ替えたエギンクがヒザを狙うも、カンカーンパは左フックを振るい距離を取り直す。エギンクのジャブにダブルレッグを合わせたカンカーンパ、頭を押したエギンクが防御に成功し、左フックを打ちこむ。カンカーンパも果敢に左右のフックを返し、2Rが終わった。

3R、遠目の距離からシングルに出たカンカーンパは、ダブルに切り替えケージにエギンクを押し込むも、逆にパンチを顔面に被弾しヒザをボディに受ける。小手投げを決めたカンカーンパがトップに。下になったエギンクの三角からアームバーを切り抜けたカンカーンパは、トップからヒールフックを狙うも、距離が遠く精度は非常に低い。この機にトップを取ったエギンクがハーフからパウンドを落す。再びヒールに入ったカンカーンパ。体を起こしたエギンクが左のパウンドからトップへ。亀の態勢で身を守ったカンカーンパに対し、エギンクは右足を気にする素振りを見せた。

4R、ワンツーを入れたカンカーンパが組みついてケージへ。腰をコントロールし、シングル、ダブルと攻め続けるカンカーンパが、テイクダウンに成功する。トップを取っても頭の位置が良くないカンカーンパのトップはバランスが悪く、エギンクがトップを取り返しつつスタンドへ戻る。ダブルを狙ったカンカーンパを潰したエギンクがマウントを取る。バックマウントからパンチを連打するエギンク、完全に乗り過ぎのバックだがカンカーンパは前方に落すことができない。

一旦はエギンクが仰向け+バックマウントの態勢に入るも、カンカーンパが亀の態勢へ。不安定なバックキープのエギンクが強引に首を取りにいく。カンカーンパは立ち上がるも、そのまま足のクラッチを解くことができず、エギンクがラウンドを明確に取った。

最終回、右オーバーハンドから組んだカンカーンパがヒザをボディに突き上げる。ケージを背にしたエギンクが体を入れかえるも、カンカーンパはダブル&小外掛けでテイクダウンに成功し、サイドへ。ダースに移行したカンカーンパ、左足でエギンクの体を跨いで動きを制し、タップを奪った。

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