【RFA17】ローレンス、ディックマン破ってベルト巻く──も、UFC復帰のアピールは失敗?!
<RFAフェザー級王座決定戦/5分5R>
ジャスティン・ローレンス(米国)
Def.3-0:50-45, 50-45, 49-46
マーク・ディックマン(米国)
TUF15ファイターのローレンス、ワンキック&セルジオ・ペーニャの下でキックと柔術を学ぶディックマンが、ブライアン・オルテガが返上したRFAフェザー級王座を賭けて対戦。長いリーチを生かし左ジャブを伸ばすディックマンに対し、ローレンスは姿勢&ガード共に低い構えから右オーバーハンドを繰り出す。ローレンスのワンツーをバックステップでかわしたディックマンは、左ジャブを伸ばしてケージ際を右へ回る。ディックマンはローレンスの右をかわして組みつくと、ケージ際でバックへ。前方に崩して足を一本入れる。ケージにもたれかかりテイクダウンを防ぐローレンス、正面に回ったディックマンのダブルレッグを切るとヒザを入れていく。ディックマンはハイクロッチからダブル、シングルで組み続け、残り10秒で尻餅をつかせることに成功した。
2R、間合いを計っていたディックマンから左から右を伸ばすと、ローレンスが下がる。もちなおしケージ中央から、ローレンスはパンチ+蹴りで前に出る。低い姿勢で腕を伸ばしたディックマンが正座状態から足を取りにいくも、ローレンスがパンチを入れて離れる。ローレンスの右ハイは体を折るようにかわしたディックマンがパンチを返すも、手数は少ないままだ。左ハイを見せたローレンス、直後の右ローがディックマンの急所に当たり試合が中断される。
再開後、ローレンスがワンツーで前に出ると、ディックマンが回り込んで組みに行く。シングルで押し込むディックマンだが、レフェリーが残り1分を切ったところでブレイクを命じる。ワンツーから左ハイを見せたローレンス、クリーンヒットはないが勢いでこのラウンドを取ったか。
3R、勢いのあるパンチをワンツーからスリーまで放つローレンス。勢いに押されるように下がってシングルでテイクダウンを狙うディックマンだが、ここでもレフェリーがブレイクを掛け、両者が離れる。直後にディックマンは再び、組んで押し込むという展開を見せるが、ローレンスが逆にバックに回り込む。ここでもレフェリーが両者を分ける。動きの少ない展開が続くタイトル戦は、チャンピオンシップラウンドへ。
蹴りの応酬後、再び見合う展開からローレンスのワンツー、さらに右ハイがディックマンを捉える。続く後ろ回し蹴りの直後に、ディックマンがテイクダウンを合わせる。すぐに胸を合わせたローレンスが立ち上るも、ここでディックマンがシングルで押し込みへ。ブレイク後、ローレンスがワンツーから右ストレートを伸ばすが、スピード感に欠けている。明らかに疲れているローレンスに対し、ディックマンは左ジャブから右回りを続ける決して積極的とはいえない戦いを続けた。
最終回、リズムが変わらない両者。ラウンドを2つは確実に失っているディックマンは、ここに来ても右回りからシングルでケージに押し込んでいく。テイクダウンを奪えない押し込み&ブレイクの連続では、ディックマンに勝ち目はない。ブレイクを命じられ、残り3分になってもディックマンはサークリングから、ローレンスのパンチに合せて組んでいく。またもレフェリーが両者を分ける。一体何度目のブレイクだろうか。ローレンスもワンツーを振って前に出たところで組みつかれるという展開を続け、工夫が感じられない。終盤、ローレンスはディックマンの後回し蹴りに組みついてバックへ。持ち上げて落す形でテイクダウン。すぐにディックマンが起き上がるも、このまま見所もないまま試合はタイムアップへ。ローレンスが3-0でベルトを巻いたもののUFC復帰にはアピールとならないタイトル奪取劇となってしまった。