【Titan FC29】元UFCファイターがズラリ、注目のタイタンFC。メインでソティロポロス×リッチ
【写真】ジョージ・ソティロポロスがマイク・リッチと元UFCライト級ファイター対決を行う(C)GONGKAKUTOGI
22日(金・現地時間)のノースカロライナ州フェイエットビルのクラウン・コロッセウムで開始されるTitan FC29の公開計量が、21日(木・同)に行なわれた。日本の吉田善行&郷野聡寛の両ベテランが契約を交わしたタイタンFCは、今やRFA、Legacy FCと並ぶ注目の中堅プロモーションだ。
ただ、RFAとレガシーFCがAXSで中継を行いUFCへの登竜門という性格を全面的に打ち出しているのに対し、タイタンFCはCBS Sportsで全米に中継され、WSOFとはまた違うがどちらかといえばビッグショーの香り、MMAバブルを感じさせるイベントになっている。
そんなタイタンFCの今回のラインナップには、当初メインに出場予定だったマチュー・リデルこそ欠場となったが、代替メインで戦うマイク・リッチとジョージ・ソティロポロスを始め、カート・ホロボウ、ブリストル・マルンデら元UFCファイターがズラリとカードに並んでいる。さらにいえば、ホロボウは元ベラトールのロイド・ウッダードと、マルンデは元WECのミカ・ミラーと、それぞれがメジャー経験者対決を行う。
そんなメジャー経験者が数多く出場するなか、注目はやはりメインのカナダ×豪州対決だろう。TUF16準優勝のリッチは結局、オクタゴン1勝2敗でリリースとなり、2月の27回大会でジョージ・グーゲルを破り、タイタンFC初陣を飾っている。対戦相手のソティロポロスはリッチ以上に、UFCファイターとして光っていた存在だ。終盤は4連敗でカットされはしたが、それ以前は7勝0敗という並のファイターでは残せない結果を出していた。ソティロポロスはケン・シャムロック、ティト・オーティズ、ランペイジ・ジャクソン、ジェンズ・パルバーと並び、現役生活を続けている最中にUFCをリリースされたTUFコーチ経験者――地球上に5人しか存在しない選手の1人だ。
完全なグラップラーから、打撃も使いこなすように進化したソティロポロス。結果、打撃偏重のスタイルへ走り、グラップラーの要素が失われ、打撃で自らよりも秀でた相手に敗北が続いた。トータルバランスで勝負してきたリッチからは、キャリア序盤のソティロポロスのような寝技が得意、立ち技が苦手という特色すら見つけ辛いウェルラウンダーだ。穴もなければ、大砲も持たないリッチに対し、ソティロポロスは長所を持ち、苦手分野を克服してきたのだから、克服した部分だけでなく、長所を生かした戦い方を組み立て、実行する力があれば、今もUFCで戦える力が残っているはず。打撃偏重でない試合を見せることができれば、ソティロポロスがリッチに遅れを取ることはまずないだろう。
なお、同大会の計量結果は以下の通りだ。
■ TITAN FC29 計量結果
<ライト級/5分5R>
マイク・リッチ:156ポンド(70.76キロ)
ジョージ・ソティロポロス:155.5ポンド(70.53キロ)
<フェザー級/5分3R>
ロイド・ウッダード:146ポンド(66.23キロ)
カート・ホロボウ:146ポンド(66.23キロ)
<ウェルター級/5分3R>
ブリストル・マルンデ:171ポンド(77.57キロ)
ミカ・ミラー:169.75ポンド(77.00キロ)
<ウェルター級/5分3R>
マイク・ブロンゾウリス:171ポンド(77.57キロ)
キース・ジョンソン:170.5ポンド(77.34キロ)
<フェザー級/5分3R>
ブライアン・デビッドソン:145.5ポンド(66.00キロ)
ケビン・スミス:146ポンド(66.23キロ)
<ライトヘビー級/5分3R>
ダスティン・ジャコビー:204.5ポンド(92.76キロ)
ルーカス・ロペス:202.5ポンド(91.85キロ)
<ウェルター級/5分3R>
ロバート・ワシントン:170.5ポンド(77.34キロ)
ブレーン・トーマス:170.5ポンド(77.34キロ)
<ミドル級/5分3R>
スティーブ・モンゴメリー:185.25ポンド(84.03キロ)
ラキン・クリーブランド:186ポンド(84.37キロ)
<ライト級/5分3R>
ルチアーノ・ドスサントス:155.5ポンド(70.53キロ)
ジェレミー・セヴァーン:155.5ポンド(70.53キロ)
<フェザー級/5分3R>
マイク・ブルーノ:156ポンド(70.76キロ)
ドゥワン・オーウェンズ:156ポンド(70.76キロ)
<ウェルター級/5分3R>
ラマル・リード:170ポンド(77.11キロ)
ユルライ・ホドリゲス:170.5ポンド(77.34キロ)