【RFC17】新ライト級王者クォン・アソル 「『1つ』で顔面、『2つ』でボディを打つ作戦でした」
【写真】ベルトを巻かれ、感無量。思わず上を向いてしまった新RFCライト級王者クォン・アソル (C)MMAPLANET
17日、韓国・ソウルのソウル・オリンピックホールで開催されRFC17。そのメインイベントで(ソン・ガヨンの試合は特別試合として最後に行われた……)久米鷹介を下したクォン・アソルが、ナム・ウィチョルの返上下RFCライト級王座を獲得した。
ベルト獲得直後に控え室で歓びの声を聞くと、如何にクォン・アソル陣営が久米対策を練っていたが明らかとなった。
──ベルト奪取、おめでとうございます。
「ありがとうございます。アジア最強の久米選手に勝てた実感はまだないです。現実のことだと受け止められていません」
──2Rまで完全にテイクダウンを防御し、試合のペースを掴みました。
「久米選手がテイクダウン狙いで来ることは予想できました。今、指導を受けているコーチがもともと、ナム・ウィチョル選手が久米選手と2度試合をした時のコーチだったので、しっかりと対策を練ってくれました」
──セコンドが常に「ハナ」と何とかと叫び、何か指示のようなものをずっと出していたのが気になったのですか、アレは何の合図だったのですか。
「ああ、『ハナ(1つ)』と『ツゥル(2つ)』ですね(笑)。『ハナ』という声が聞こえると、『ウィ(上)』=顔面を殴り、『ツゥル』の時は『アレ(下)』=ボディを殴るという作戦だったんです。セコンドの指示を聞いて反応する練習を繰り返してきたんです」
──3R、テイクダウンからバックマウントを奪われた時は焦りませんでしたか。
「焦りはなかったです。しっかりと返せる時が来るまで粘ろうと思っていました。セコンドやコーチからも『焦ると、余計に危なくなる』という声も聞こえてきましたし。そして、指示通りに立ち上がり、自分のコーナー近くに移動しました。久米選手はRNCが得意なので、3Rのあの攻撃を凌ぐことができたことが勝因になったと思います」
──打撃の切れや当て勘にしても、完全に兵役前の動きに戻りましたね。
「グンタイ・ニ・イク・マエ・ヨリ、ゼンゼン・ツヨクナッテイマス(日本語で)。軍隊に行く前より、今は成長しています。ずっと強くなっています」
──チャンピンとして今後の目標を教えてください。
「チャンピオンになったばかりなので、これからの目標などはまだ特別にありません。ROAD FCのなかで他を寄せ付けない絶対王者になることだけです」
──イ・グァンヒに勝ったブルーノ・ミランダなど、手強い選手がライト級には控えています。
「誰とでも戦います。モンダイ・ナイデス。組まれた相手なら、誰とでも戦います」