【OFC】ホジャー・グレイシー以下、7名と新たに契約
【写真】MMAには不向きに思われるホジャー・グレイシーだが、OFCと契約。どのような活動をしていくのだろうか (C)MMAPLANET
21日(木・現地時間)、ONE FCよりホジャー・グレイシーを始め、新たに7人のファイターと契約を結んだことが発表された。アジアを拠点におくOFCだが、今回の選手獲得はベルギー在住のタイ人、ロシアで活躍するカザフスタン人と、アジア圏色は強くない顔ぶれとなっている。
昨年7月にティム・ケネディに敗れ、グレイシー一族として19年振りのオクタゴン勝利を挙げることができなかったホジャーが、OFCと契約することとなった。UFCリリース後、MMAは引退し、柔術にカムバックするという話が有力だったホジャー、実際にリオではビジネス・パートナーとアカデミープロ柔術マッチのストリーミングを手掛けるなど、MMAとは一線を画していくような雰囲気だったが、一転、勢力拡大中のOFCとの契約に至った。
過度の減量が必要だった――といっても過言でないミドル級でなく、ライトヘビー級で今後はMMAマッチを戦い、世界柔術などグラップリングシーンへもカムバックを果たすホジャー。MMA新興地域への進出が一つの軸であるOFCにとって、MMA創始者ファミリーの一員、そして最も柔術で実績を残す現役ファイターの合流は、MMAが何たるかを示す意味でも有益なのだろう。なお今回、ホジャー以外にも以下の6名がOFCのルースターに名前を連ねることになった。
ミハウ・パステルナークはポーランドのライトヘビー級ファイターでキャリア10勝0敗。
ミドル級のゴルジーニョ・ヴェネノソことハファエル・アティーリョはブラジル人、彼もまた7勝0敗の無敗の選手だ。
南アフリカ出身、ロンドンシュートファイターズ所属のウォーレン・デラックは英国で戦績を積んできたウェルター級ファイターで、6勝0敗の戦績を残している。
ロシアを主戦場にするカザフスタン人のミドル級選手、イゴール・シヴィリは9勝1敗。
7勝1敗、ロシアンフックを振り回し、ガードからの極めも得意とするロシアのナスチューヒン・ティモフェイはライト級。
アナポン・ブルナは幼少の頃、両親とともにベルギーに移り住んだタイ人。血の成せる業か、ムエタイを学び現在はプーケット・トップチームに所属するバンタム級ファイターで、キャリアは3勝1敗だ。
全員が日本では無名。しかし、6名のトータルMMA戦績は42勝3敗で、何よりもあのマット・ヒュームの御眼鏡にかなったファイター達だ。日本勢は当然として、東南アジア勢にとって厄介な相手になることが予想される。