ビビアーノ・フェルナンデスが、UFCと契約しなかったと声明文を発表
【写真】UFC149のカードからその名が消えるとともに、出場に至らなかった声明文を公表したビビアーノ・フェルナンデス。UFCとの交渉では、このような笑顔を見られなかったということになる…… (C) MMAPLANET
「UFCと私の間に起こっていることを、完全にクリアなものとしたい」という書き出しで、UFC149 出場がなくなったビビアーノ・フェルナンデスが、今回の契約、そして欠場について声明を発表した。
以下、声明文はこのように書き綴られている。
「私、ビビアーノ・フェルナンデスが7月21日にカルガリーで行われるUFC149に出場するというアナウンスがあったが、ここに私はUFCとサインをしておらず、UFCの選手でないことを明白にしたい。私とUFCは契約するための交渉の席についていたが、問題点の解決を見いだせず、合意には至らなかった。UFCの一員でないという、私の言っていることと反対の情報がメディアの間を駆け巡っていた。
私は何者でもある以前に、一人の家庭を持つ人間だ。そして、私の仕事はこの私の能力を生みだしてくれたスポーツのアスリートであって、私の家族を養っていくことだ。この交渉の期間で、私の家族にとって有益にならないという考えに至り、UFCとは契約を交わさなかった。
UFCは世界で最大のMMA団体であることは間違いないが、私の個人的かつプロフェッショナルとしての義務感から、現時点でUFCの一員にならないでおく決定をした。合意に至る日がやってくれば、私は最高の喜びと満足感をもって、愛する国を代表して戦う。結論として、私はまだDREAMのバンタム級チャンピオンであることを皆に伝えておきたい。そして最後に決して軽んずべきことでなく、神に感謝し、私の全てのファンがこの決定を理解してくることを願う」
つまり、契約に際し、納得いく条件を得ることができなかったというビビアーノの声明文である。ただし、わざわざこのような声明を出すことは、交渉術の一つでもあると同時に、ビビアーノもまたUFCで戦うことに色気を持ち続けている表れといえるではないだろうか。
最後にDREAMの王者ということを強調したことで、彼もまた日本のプロモーションの行方を探ろうとしている気がしないでもない。