【OFC04】水野インタビュー後編 「試合を決められる時に、決める」
【写真】 「試合を決められるところで決めたい」という水野竜也。勝負どころを逃さないファイトに期待したい(C)MMAPLANET
23日(土・現地時間)にマレーシアのクアラルンプールで行われるONE FC04「Destiny of Warriors」で、ヘナート・ババルと対戦する水野竜也。
海外での試合経験も豊富でストレスを感じないと遠征に強味を見せる彼に、対戦相手ババル、そしてONE FCについて尋ねた――、インタビュー後編をお届けします。
――ヘナート・ババルという選手には、どんな印象を持っていますか。どこか古豪という印象がありますが
「気持ち的にもピークは過ぎていると思います、正直なところ。ただ、そういうベテランの選手って、コンディションをガチっと作ることが出来た時は凄く強いと思うんです。だから、かつての強豪という風に捉えないようにしています。
でも、ここで勝てないと先がないというか……、ヘナート・ババルに負けているようだと、強くて若い選手はいくらでもいるんで。まぁ、負けられない相手ですね」
――全ての局面で平均値以上の力がある一方で、「ここッ!」という一発の怖さはないという印象があります。そつなくまとめることができるのが武器というか。
「そうなんです。だから、作戦を立てる際は迷っていたんですけど、ここ最近の試合を見ているなかで、こういう形だろうなという部分は分かって来ていて、対策を講じた練習もできています。やるべきことを、バチッと決めたいです」
――フィジカル的な部分でも、水野選手が決して不利なようにも見えないですね。
「イメージ的にずっと固めてくるという印象がある選手なんで、試合開始直後とかは気を付けていかないといけないです。最初に固められると、そのまま削られてしまう可能性があるので。そこは気をつけたいですね。最初にテイクダウンを許さないよう、不利な態勢にはなりたくないですね」
【写真】36歳、水野戦が実にキャリア46戦目(※36勝9敗)となるヘナート・ババル。侮れない相手だが、負けることは許されないステップボードとしたい(C)MMPLANET
――ババル戦をステップアップとするためには、インパクトを残す勝ち方にしたいですね。
「基本的に自分は判定勝ちは考えていないので、5分×3Rでも最後まで戦うということでなく、試合を決められるところで決めにいかないと勝ちを逃すことになる。だから、どんどん自分から攻めたいです」
――セコンドは長南さんが就かれるのですか? 水野選手にとって師匠といってもいいマット・ヒュームが、OFCではレフェリーをしているので、現地で合流ということもあるのでしょうか?
「現地には長南さんではなく、TTMのフィジカル・コーチのニックさんが来てくれます。マットさんにセコンドについてもらうと心強いというのはありますが、レフェリーをするために現地に行くので、そこをお願いして良いのかどうか……(苦笑)。
僕の試合でレフェリーになることがあるのかなど、その辺りのことが分かっていないので」
――それと現地の気候ですが、高温多湿。30度以上の常夏の街ですが、スコールが降ると湿気が下がり過ごしやすいそうです。
「まぁ、減量は楽そうですね。外に出るだけで、汗をかけそうですし(笑)。でも、外をウロウロしていると気温の変化で体調を崩してしまいそうなので、まぁ、試合前はホテルでじっとしていると思います」
――クアラルンプール入りは何日前ぐらいですか。
「1週間前ですね、結構、早いんですよ。向こうでプロモーション活動もありそうですね」
――アジア・ナンバーワンを名実ともになろうとして野心のあるプロモーションなので、力も相当入っているようですね。
「セコンドで3月のシンガポール大会に行ったのですが、凄くお金を掛けているのが分かりました。選手への対応はかなり良かったです。控え室なんかも、『お金、掛け過ぎじゃないか』ってぐらい掛かっているんです(笑)。
選手の自分が心配してしまうぐらい、しっかりやってくれているんで、海外のプロモーションということでも、ストレスになることはないかと思っています。良い結果が出るように頑張ってきます」
■OFC04対戦カード
<ウェルター級/5分3R>
ロジャー・フエルタ(米国)
ゾロバベル・モレイラ(ブラジル)
<ライトヘビー級/5分3R>
ヘナート・ババル(ブラジル)
水野竜也(日本)
<バンタム級/5分3R>
今成正和(日本)
レオナルド・イッサ(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
グレゴー・グレイシー(ブラジル)
アダム・カヨーム(マレーシア)
<フェザー級/5分3R>
ベ・ヤンクァン(韓国)
エリック・ケリー(フィリピン)
<ライト級/5分3R>
ブライアン・チョイ(韓国)
アルナウド・ルポン(フランス)
<フェザー級/5分3R>
ミッチ・チルソン(米国)
AJ・ヴァー(マレーシア)
<ウェルター級/5分3R>
マルコス・エスコバル(ブラジル)
ホドリゴ・プレシャデス(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
ケク・キムホック(シンガポール)
ピート・デイビス(マレーシア)
<フライ級/5分3R>
アラムラッド・カラエフ(トルクメニスタン)
ロルダン・サンチャーン(フィリピン)