【UFC】チェ・ドゥホ 「11月、遅くとも今年中にはUFCデビューを」
【写真】キャリア11勝1敗、待望のUFCデビュー戦が待たれるチェ・ドゥホ(C)MMAPLANET
5月のUFC173、サム・シシリア戦でオクタゴン・デビューが決まっていたチェ・ドゥホだが、足首の負傷で同大会出場ならず、初陣は先送りになってしまった。あれから2カ月、地元クミで行われたRFC16でクミMMAのチームメイトのセコンドについていたチェ・ドゥホに負傷の具合と、UFC仕切り直しのデビュー戦について尋ねた。
――5月のUFCデビュー戦を負傷で流してしまいました。その後、足首の具合はいかがですか。
「足首の方はほぼ回復しているのですが、肩の負傷は痛みが残っており、今も治療中です。マッサージなど丹念に行っているので、来月にはちゃんと練習できるようになると思います」
――現状では、どのようなトレーニングなら可能なのでしょうか。
「軽いMMAトレーニングと、ウェイトトレですね。痛めた足首はもう90パーセントは完治しているのですが、肩の方がまだなので、そういう練習になってしまいます」
――しかし、ラスベガスのPPVイベントで決っていたデビュー戦を負傷で流したのは痛恨の極みではなかったですか。
「負傷して本当に悔しかったです。スパーリングとか、そういうハードな練習をしている時にケガをしたわけでなく、技術練習中だったので尚更でした。運も悪かったと思いますが、足首を捻ってしまいMRIでチェックして、何とか試合ができないかと、その可能性も探りました。結果的に戦うことはならなかったのですが、プロファイターとして生きている限り、負傷もつきもの、次に頑張るしかないと自分に言い聞かせました」
――では、仕切り直しとなるUFCデビュー戦の予定はまだ立っていない状況なのですね。
「UFCからは幾度となくオファーがあったのですが、まだ体が完全ではないので、受けられていない状況です。8月のマカオ、9月の日本大会という話もあったのですが、そこには間に合わないので10月以降、11月か……とにかく今年中には戦いたいと思っています。本当に12月にはUFCでデビューしたいのですが、ブラジルっていう話もあり、またチームで考えています」
――ラスベガスとえらい違いだと?
「まぁ、本来は自分に選択権はないので、戦えと言われればどこだろうが戦うのですが、やはり最初はアジアなど負担の少ないところが良いかとは皆で話しています。ただ開催地がどこか、ブラジルは避けたいとか、そんなことよりも体を元に戻すことが先決で、そちらに重点を置いているので、戦う場所とかそこまで考えられていないのが実状です」
――この間、ジョゼ・アルドが負傷し、チャド・メンデスの挑戦を受ける世界戦がキャンセルされました。あの試合が行われていると、どちらが勝ったとチェ・ドゥホ選手は予想していましたか。
「ジョゼ・アルド選手です。チャド・メンデス選手の強さは十分に理解していますが、メンデス選手がテイクダウンを奪っても、アルド選手を相手に寝技をキープできるとは思えないです。すぐに立たれるでしょう。特にニック・レンツ選手と戦った時のような試合では。アルド選手には勝てないと思います」
【写真】RFC16=クミ大会では、同門のジョン・チャンヒョン&キム・ジンミンのセコンドに就いたが、残念ながら両者とも判定で敗れた(C)MMAPLANET
――やはりストライカーに肩入れをしてしまいますか。
「いえ、決してそういうことではありません。アルド選手はストライカーでなく、何でもできるファイターですし。フランク・エドガー戦を見ても、あの距離の取り方は抜群でした。あのエドガー選手がテイクダウンを取れなかったくらいですから」
――そんなフェザー級の頂点を目指すチェ・ドゥホ選手ですが、UFCではどのようなキャリアの積み重ね方をしたいと考えていますか。
「まだ自分はUFCのようなトップステージで活躍している選手と戦ったことがないので、自分のレベルは分かりません。だから、まずはUFCに決められた相手に勝つことを目指します。ただ、日本でもプロ2戦目で相手は10戦以上のキャリアの持ち主でしたし、それ以降も自分よりキャリアがあり、実力者という選手達と戦ってきました。だから、キャリアとか前評判という部分で、UFCだからといって臆していることはありません」
――1日も早く、チェ・ドゥホ選手の雄姿が見られることを期待しています。
「カムサハムニダ」