青木真也が最終調整「周りが言うほど不安はない」
20日(金・現地時間)にオハイオ州クリーブランドのI-Xセンターで行われるベラトールFC「Bellator66」で、前BFC世界ライト級王者エディ・アルバレスと対戦するDREAMライト級チャンピオン青木真也。現地入りした翌日=17日(火・同)、STRONG STYLE GYMにて最終調整を行った。
Text by TAKUMI NAKAMURA
当初、この日からホテルにマットが用意される予定だったが、それが明日に延期。急遽、ベラトールで活躍するミドル級ファイター=ブライアン・ロジャースも在籍するSTRONG STYLE GYMにて調整することになった。ジムには2つのケージが常設されており、青木にとっては試合前にケージで調整できる貴重な時間だ。
青木はセコンドとして帯同している北岡悟と共にジムを訪れ、ケージ内で練習を開始する。練習メニューはケージを広く使ったタックル・四つ組の打ち込みに始まり、ケージ際で幾つかのシチュエーションを決めたスパーリング、クローズドガードからのスパーリングなど、約1時間ほど短期集中型で行われた。
クリーブランド入りして初のジムワークを「軽く動いてケージに慣れた程度」と話す青木。イヴォルブMMAではケージで練習し、日本のDEEPジムでも壁をケージに見立てたシチュエーションスパーリングは継続しており「(ケージの練習は)ずっとやっているもの。僕はみんなが言うほどケージレスリングに不安はないです」とケージでの試合を必要以上に意識はしていない。
今回の試合でセコンドに就く北岡は、現地入りしてからの青木について「すごく落ち着いています。無駄を省いた心境で(この状況で戦うことを)自然のことのように考えている気がします。より超然としていますよね」とコメント。
日本で過ごした2週間の準備期間でも「技術的にはレスリングの技術などをシンガポールで仕入れてきて、という感じです。個人的には(青木と)試合をしてから、より細かいことを尋ねるようになって、青木もそれに応えてくれるようになりました。それはきっと練習仲間に強くなってもらいたい気持ちがあるからでしょうね」と青木から変化を感じており、「今回は青木からサラリーが出て、仕事として青木のセコンドに就きます。余計なことはせずに青木を試合までサポートするつもりです」と青木のサポートに尽力すると語った。
青木は練習終了後の時点でリミットまで体重は約1キロ。仕上がりは順調で「体重の落ち方もいい。明日は軽く動いて動きを確認するくらいで、あとは最後の減量だけですね」としている。なお対戦相手のアルバレスも17日夜にホテルに到着、明日は青木・アルバレス両選手による公開練習、インタビューやフォトセッションが行われる予定だ。
■ベラトールFC「Bellator66」主要対戦カード
<ライト級/5分3R>
エディ・アルバレス(米国)
青木真也(日本)
<ミドル級トーナメント準決勝/5分3R>
ブルーノ・サントス(ブラジル)
ブライアン・ロジャース(米国)
<ミドル級トーナメント準々決勝/5分3R>
ヴェチェスラフ・フェシレフスキー(ロシア)
マイケル・ファルカォン(ブラジル)
<ライト級トーナメント準決勝/5分3R>
ロイド・ウッダード(米国)
リック・ホーン(米国)
<ライト級トーナメント準決勝/5分3R>
ブレント・ウィードマン(米国)
チアゴ・ミシェウ(ブラジル)