【UFN42】ベン・ヘン、ロシアン旋風に巻き込まれずタップ奪う
<ライト級/5分5R>
ベンソン・ヘンダーソン(米国/2位)
Def.4R1分16秒by RNC
ルスタン・ハビロフ(ロシア/11位)
サウスポーのヘンダーソンに対し、序盤から右を伸ばすハビロフ。接近戦で組み合うと、ハビロフが内股を狙う。同体で起き上がったヘンダーソンが左ミドルを放つ。左ストレートを伸ばしたヘンダーソンに対し、ハビロフは真っ直ぐ下がる。ハビロフのワンツーを余裕をもって見切るヘンダーソン、中盤は落ち着いた試合展開に。と、ハビロフが右ストレートから左フック、さらに右を2発伸ばす。ヘンダーソンも左2発からヒザを繰り出すが、ハビロフは組んでテイクダウンへ。
バックに回ったハビロフがバックスープレックス狙いでリフトする。体重を前に懸けてヘンダーソンが耐えると、そのままケージに押し付ける。ヘンダーソンの左ストレートをかわして、回り込んだハビロフがエルボー一閃、動きが切れている。残り1分、組みとパンチでゴチャゴチャの展開になっても、ハビロフの姿勢は崩れない。ハビロフの右アッパーをかわしたヘンダーソンは、続く跳び蹴りにテイクダウンを合わされてしまう。ガードのなかにハビロフを入れたヘンダーソンだが、初回を失った公算が高い。
2R、ヘンダーソンが左ストレート、ハビロフは左ジャブからスピニングバックフィストを狙う。これをかわしたヘンダーソンはカウンターからヒザをボディへ入れる。ヘンダーソンは真っ直ぐ下がるハビロフに左ストレートを2発入れ、組まれたところで両ワキを差す。それでも倒れないハビロフは、距離を取り直すと左ヒザを再び狙う。スーパーマンパンチにテイクダウンを合わせたハビロフ。ヘンダーソンは飛び技は使わない方が良いか。
蹴り上げから立ち上がったヘンダーソンは、組んで両ワキを差してテイクダウンへ。バックへ回り両足をフックし、RNCを狙う。ハビロフは胸を合せて起き上がり、すぐに飛び込むもヘンダーソンもシングルで立ち上がりケージに詰めていく。シングルから右腕でワキを差したヘンダーソンだが、ハビロフはこの形になると投げを狙う。
打撃の間合いになり右ストレートを豪快に振るうハビロフ、ヘンダーソンは右ローを蹴り込む。両者、譲れない展開のなかで如何に体力が残って来るか、スタミナに厳しい残りの3R=15分へ。3R、序盤から思い切り左フックを振るうハビロフは、ヘンダーソンの右ローをキャッチしてテイクダウンへ。起き上がってきたところをがぶると、バックを伺う。右手を差して防いだヘンダーソン、スタンドに戻ると右ハイを狙う。左ミドルに組みついたハビロフが、エルボーを打って離れる。
左ワキを差されながら、ハビロフは一瞬ヒジを決めるような動きからフックを放って離れる。右ボディアッパーも組まれたヘンダーソン、ギロチンも抜かれてなおダブルレッグでドライブする。頭を押して距離を取ったハビロフは、ケージ際は移動するようになる。と、残り40秒でテイクダウンに成功する。直後にヘンダーソンがスイッチからトップを取り、しっかりとハーフながら抑え込む。そのままトップをキープした状態で、ヘンダーソンは3R終了を迎えた。
4R、右アッパーをハビロフが見せるが、打撃の切れは落ちている。左ストレートから組みついたヘンダーソン、ハビロフは体を入れ替えて距離を取り直す。ガードが下がっているハビロフに対し、飛び込んで右アッパーストレートのようなパンチを決めたヘンダーソン。そのまま左ストレートを打ち込むと、両ヒザをついたハビロフの背中を取ってワンフックへ。RNCを仕掛けると、ハビロフは抵抗もなくタップした。「話すことは僕の仕事じゃない。僕はここで語ることが仕事さ」とキャンバスを指差した勝者、常にベストを尽くしていることを強調した。