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【UFC173】バンタム級世界挑戦、リードするアスンソン の水垣評

Rafael Auncao

【写真】ハファエル・アスンソン、1982年7月生まれの31歳。現在、UFCでは水垣の5連勝を上回る6連勝中の強豪がTJ・ディラショーとの再戦=世界挑戦と、水垣について語った(C)MMAPLANET

24日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスMGMグランドガーテン・アリーナで開催されたUFC173で、TJ・ディラショーがヘナン・バラォンを破り、UFC世界バンタム級王座に輝いた。

この試合にスタンド席、最前列から熱い視線を送るファイターがいた。ハファエル・アスンソン、昨年10月にブラジルはサンパウロ州のバルエリで行われたUFN29でTJ・ディラショーを破っているファイターだ。タイトル挑戦がグンと近づいたハファエル・アスンソンをメインイベント終了直後にキャッチした。

──既に勝利を得ている相手が、UFC世界バンタム級チャンピオンになりました。今の気持ちを教えてください。

「今の気持ちは……、何て言えば良いんだろうね。ただ、リマッチが楽しみになったということだよ。前回の試合、TJ・ディラショーは、彼が負けたのは僕の母国であるブラジルで戦ったからだと言っているよね。接戦には違いなかったけど、僕は自分が勝ったと思っている。1Rにより多くのパンチを命中させたのは、僕の方だったしね。2R以降も……、まぁ、終わったことだ。TJ・ディラショーが今、チャンピオンなんだから。

彼は僕に負けていないと思っているから、リベンジを果たしたいだろう。僕は世界王座に挑戦したい。だから、僕らのリマッチは双方にとって望むべき試合になる。TJ・ディラショーは自分が勝っていたことを証明したい。僕にとっては、自分が世界のベストファイターだと証明できる試合になる」

──前回のディラショー戦と比較して、ハファエルが強くなった点はどこでしょうか。

「そういうことは、あんまり言いたくないな。ずっと練習しているのは、いつだって自分をより強くしたいから。ただ、前にTJと戦った時と、今の僕は戦い方も違う。きっと、TJは以前の僕を想定しているだろう」

──TJ・ディラショーとの世界戦、正式発表はありませんが、同じブラジル人であるヘナン・バラォンより、挑戦しやすい状況にはあるのではないでしょうか。

「まぁ、僕にとって国籍は関係ないよ。ブラジルで生まれたけど、人生の半分は米国で生活している。米国が僕にチャンスを与えてくれた国だしね。ブラジル同様、米国のことも愛している。僕はただ世界のトップに立ちたい。だから、対戦相手の国籍は関係ないよ」

──タイトル挑戦権を争うとすれば、今日、フランシスコ・リベラに勝利した水垣偉弥選手になると思われるのですが。

「5連勝しているしね。素晴らしい結果を残しているよ。タフな相手にも勝っている。タケヤ・ミズガキもこのまま勝ち続ければ、絶対に王座挑戦権は回ってくるはずだ」

──水垣選手とは2012年4月にアトランタでスパーリングをしています。あの時、水垣選手は「アスンソンがバンタム級だなんて信じられない」と、体の大きさに驚いていました。

Mizugaki & Assuncao「あぁ、あった、あった。そんなことがあったねぇ。そうだ、タケヤ・ミズガキがやってきたね。あの時、僕はメチャクチャ太っていたんだ。一緒に練習できて楽しかったよ。僕らが世界戦で戦うこともあるだろうね。タケヤは今日も良い試合で勝ったし、タイトルを狙う位置にいることは確かだよ。全てはタイミング次第、僕はTJ・ディラショーに挑戦したい。そして、今夜のタケヤの勝利には心からおめでとうという言葉を掛けたいね」

【写真】2014年4月20日、ジョージア州アトランタ郊外アルファレッタでブライアン・スタン率いるプロ練習に参加した水垣偉弥。練習後の記念撮影では奇しくも、前列左から2人目と3人目、水垣とアスンソンが並んで写真に写っていた。現Bellator世界ウェルター級王者ドゥグラス・リマやホアン・ジュカォン・カルネイロらと、日本から出稽古を行っていた日沖発、久米鷹介、伊藤健一、漆谷康宏らが一緒に汗をかいた(C)MMAPLANET

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