【UFC173】あのエレンバーガーが何もできない。ローラー圧勝
<ウェルター級/5分3R>
ロビー・ローラー(米国/1位)
Def.3R3分06秒by TKO
ジェイク・エレンバーガー(米国/5位)
ジャブで距離を計りながら左ハイを放ったローラー。さらにもう一発左ハイを繰り出し、エレンバーガーを下がらせる。エレンバーガーが右手首を掴んでくると左フックを打ちこみ、さらにショートのコンビネーション、アッパーとローラーが優位に立つ。右を伸ばしながら前に出るエレンバーガーだが、振りが大きい。ローラーは接近戦で首相撲からヒザ、離れても左から蹴りを見せ距離を支配する。エレンバーガーの右にも、すぐ左を返したローラー、左ハイ、右ジャブでエレンバーガーの前進を止め、左のストレートの機会を待つ。エレンバーガーは右ボディ・フックを返したが、直後に左ボディを受けるなど、最後までローラーのリズムで初回は終わった。
2R、左ストレートから左ミドルで距離を詰めたローラー。回りきれないエレンバーガーに右フックで襲いかかる。組んだ状態でエレンバーガーはエルボーを見せて距離を取り直すも、ローラーは隙を与えずプレッシャーをかけ続ける。と、エレンバーガーは右ボディと見せかけ、そのまま組みつくとバックに回り込む。離れ際の右ハイをよけたローラーが左ストレートを打ち込む。続く左フックを受けて、動きが止まったエレンバーガーは左ストレート、続いて右を被弾した。
エレンバーガーは厳しい局面のなかで、右を伸ばして組みからバックへ。起き上がって逆にバックを取ったローラーが強烈な左のパウンドを打ち込む。さらにがぶってパンチ、起き上がり際にヒザを突き上げる。エレンバーガーはテイクダウンで対抗、ダブルレッグを決めてトップを奪取。ローラーはヒップエスケープから柔術立ちでスタンドへ。左ミドル、右をヒットしたローラーがこのラウンドも取った。
最終回、エレンバーガーの右フックに左ヒザを合わせようとしたローラー。エレンバーガーは足を踏ん張って左右のフックを思い切り振りまわすも、ローラーのヒザを受けて動きが止まる。手数が減った両者、ローラーは余裕をもってエレンバーガーのペースに自分のペースを合わせることができる。左ストレート、右ストレートでケージに下がったエレンバーガーに対し、ローラーは左ヒザ蹴りから左フックでラッシュ。ついにヒザをついたエレンバーガーに左のパウンドを続けたローラーが、タフな相手を圧倒したうえでKOで下し、タイトル再挑戦をアピールした。