【UFC144】日沖発、「対策した展開にならないのが一番」
さいたまスーパーアリーナで26日(日)に開催されるUFC144「Edgar vs Henderson」のプレスカンファレンスが、23日(木)に行われ、会見終了後、宿泊先に戻った日沖発をキャッチ。UFC2戦目に挑む意気込みを尋ねた。
【写真】今大会、BADBOYのスポンサードを受けることになった日沖発。ホテル住まいの5日間、後輩の久米鷹介をイジリながら、試合までの時間をリラックスして過ごしている様子だった (C) MMAPLANET
──試合まで3日、体調はいかがですか。
「体重が69キロで、バッチリですね。食事の方も、少し量を考えるぐらいでとれています。水抜きも、苦労することもないと思います」
──国内で戦っていた時に、試合の5日前に東京に来るということはありましたか。
「戦極のときは計量の前日で、修斗のときは計量の日に東京入りしていました」
──計量の日に移動というのは、やはり地方在住ファイターにとってハンデがありますね。
「新幹線に乗るので、水抜きの計算は難しかったです。ただ、その経験があるから、今が楽に感じることができます。それに5日前からホテルっていうのも、実際は楽ではないです。
日本なので、ホテルではなく家からジムに通える状況で臨みたいという部分もあったので、実はUFCには東京入りを木曜日の会見前にできないかと、尋ねはしてみたんです。
水曜日は公式スケジュールもなかったので。ただ、UFC側からは火曜日から東京に──という話でした」
──それは首都圏に住んでいるファイターも同じ条件なのですか。
「そうだと思いますが、チェックインはしても、夜は家に戻っている人が多いと思います。練習は最後の調整に入っているので、ガッツリと動くことはないのですが、昨日はゴールドジムで少し体を動かし、昼には久米(鷹介)とホテルの近くにある三好さんのジム(=HIDE’S KICK)をお借りして、レスリング系の動きも教えてもらいました。
早川(光由)さんのトライフォース新宿もあるそうなので、時間があえば何か教わりに行きたいと思っています」
──対戦相手のバート・パラジェンスキーですが、改めてどのようなファイターだと思いますか。
「警戒するのは、左フックのカウンターなので、距離を間違えないようにすることですね。まぁ、だいたいやってくるのはテイクダウン・ディフェンスをして打撃勝負という感じなので、そこをどうやって崩していくかです」
──WECが軽量級に特化してから、パラジェンスキーのようなボクシングでガンガンくる米国人MMAファイターとの対戦って、日本人選手全体で減ってしまったような気がします。
「ブラジル人ファイターとは、また違いますしね。テイクダウン・ディフェンスがどの程度、スプロールがどこまで巧いのか。これまでの試合では、その部分は甘いと思います。
ただ、それが分かっているから、僕と対戦することで、一番注意して対策を練ってきていることも十分に考えられます。だから、楽観していることはないです。
四つ組みはすぐに倒させるのか、体幹が強くてそうでもないのか。それは実際に組んでみないと分からない部分でもあるので。ただ、今まで通りだとしたら、いけるはずです」
──前の試合から、アジャストしてきた部分はありますか。
「立ち際の攻防の確認など、調整はしてきました。スパーリングでも意識をしていましたが、僕がケージの攻防をフルにできるわけではないので、その部分が巧い選手の映像も見て研究してきました」
──修正点と、本来の動きを伸ばす動き、どちらに力をいれていましたか。
「う~ん、ケージ対策やオクタゴンでのステップなど弱点克服が6、自分の動きが4ですかね。得意な部分は、放っておいてもスパーリングで動きが出ますし、意識をするという部分ではフィジカル的なことも含め、弱点克服、ケージ対策の方に重点を置いていました」
──では、UFC初戦よりもオクタゴンに対応できると。
「まぁ、ケージに慣れたとかそういうことを言われることのない展開を作っていくことが、第一でありたいです。金網に詰められることなく、打撃で散らしてテイクダウンができるような試合にしたいです」
──なるほど、言われている意味はよく分かります。日沖選手はウェービングでギリギリでかわし、ダメージがないにも関わらず、相手の手数が取られることが、しばしばありましたが、今回もあの玄人ごのみのディフェンスに変わりはないのでしょうか。
「完全に外せるなら、外したいです。でも、そうでない部分があるので。ただ、ハッキリとした動きで頭が下がるのも怖いですし、ボクシングの先生にも注意を受けるところなので気を付けないといけないです」
■UFC144「Edgar vs Henderson」対戦カード
<世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]フランク・エドガー(米国)
[挑戦者]ベンソン・ヘンダーソン(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
ランペイジ・ジャクソン(米国)
ライアン・ベイダー(米国)
<ヘビー級/5分3R>
シーク・カンゴ(フランス)
マーク・ハント(豪州)
<ウェルター級/5分3R>
秋山成勲(日本)
ジェイク・シールズ(米国)
<ミドル級/5分3R>
岡見勇信(日本)
ティム・ブーシュ(米国)
<フェザー級/5分3R>
日沖発(日本)
バート・パラジェンスキー(米国)
<ライト級/5分3R>
アンソニー・ペティス(米国)
ジョー・ローゾン(米国)
<ライト級/5分3R>
五味隆典(日本)
光岡映二(日本)
<バンタム級/5分3R>
山本KID徳郁(日本)
ヴァグハン・リー(英国)
<ミドル級/5分3R>
福田力(日本)
スティーブ・カントウェル(米国)
<バンタム級/5分3R>
水垣偉弥(日本)
クリス・カリアソ(米国)
<フェザー級/5分3R>
田村一聖(日本)
ジャン・ティエチュエン(中国)