【UFC144】水垣偉弥、「日本の方がイレギュラーです」
26日(日)に、さいたまアリーナで開催されるUFC144「Edgar vs Henderson」のプレスカンファレンスが、23日(木)に東京ミッドタウンのリッツカールトン・ホテルで行われた。会見には秋山成勲が出席し、その他の同大会出場日本人選手は最前列の席に並び、会見終了後にダナ・ホワイトUFC代表と記者用撮影、そして共同囲み会見に臨んだ。
【写真】非常にリラックスして様子だった水垣偉弥 (C) MMAPLANET
米国のUFCにはない会見出席者以外の記者会見徴集を終え、宿泊先のホテルに戻った水垣偉弥に現在の体調などを訊いた。
──試合後を3日後に控え、今日は公式スケジュールで記者会見があったのですが、檀上でなく最前列で質疑応答を見て、終了後に日本人選手が全員そろっての囲み取材という形でした。
「いやぁ、退屈でしたよね(笑)。僕らが出る必要はあんまりないんじゃないかって思っちゃいました。でも、まぁ、そういう決まりなんで。
あの席に座れるように、見学させてもらおうということで……。前に座れても、ほとんど質問がないファイターもいるし、なかなか大変ですよね」
──あの間、日本人選手たちは何をしていたのですか。
「まぁ、最前列だし話を堂々とするわけにもいかないので、みんな携帯とか弄っていましたね(笑)。そのあとの囲み取材も、個別にって感じでもなかったので。日本大会でなければ、プレリミナリー出場の選手は会見には呼ばれないんですけどね。ちょっと、しんどいなって感じでしたね」
──日曜日が試合で、横須賀在住の水垣選手が新宿のホテルに水曜日から宿泊しているというのも、あまりピンとこない部分ではあります。練習の方はどうしているのですか。
「一昨日はジムでスパーリングをしてからこっちにやってきて、昨日はジムで走ったりしただけで。ホテルの一室に練習スペースは作ってくれているので、これから汗を流そうと思います。
ホテルの一室に無理やりマットを敷いている感じで、ちょっと狭いですけどね」
──米国で戦ってきた水垣選手からすれば、今大会の方が異質な感じですか。
「今回の方がイレギュラー感はあります。ただ、体調的には体重も残り4キロほどで、問題もないです。水抜き分ぐらいですね」
──そういう面では日本の試合の方が、調整をしやすいとかありますか。
「今回は前の試合から増やさないように調整してきたので、正月に一番多くて71キロほどだったから、本当に順調に体重を落とすことはできました。
体重に関しては、米国で戦うときは向こうに行く頃には、水抜きの分だけ残しているので、日本での試合だから特別に調整しやすかったということではないです。
試合に対する準備も、あまり変わらないですね。米国に行くまでに全てを終わらせて、向こうでは感が鈍らない程度に動くぐらいで、今回もホテルに来るまでに終わらせてきました。
本来は同じ部屋に泊まっているセコンドのBJさんは、昨日は泊まらずに地元に戻っていますし」
──10時試合開始という点だけが、米国での試合と違うところですね。
「ホテルを出るのが6時って聞いているので、5時に起きられるのかなっていう部分は、少し気になります。ただ、試合時間の10時っていうのは、いつも練習しているので体は動くと思います」
──クリス・カリアソの研究はどれぐらい進みましたか?
「ズッファからWEC時代も含め5試合の映像を送ってもらったので、しっかりと研究はできています。打撃でガンガンきますが、パンチより蹴りがメインですね。
テイクダウンはそこそこで、柔術が巧いです。特に上を取ったときのパスとか、ベーシックな柔術を使っています。気になるのは後半が強いことですね。
1Rとかは、アレっていうような試合をしているのに、2、3Rになると盛り返すんです。体力があって、相手の癖を見抜くのが巧いのかと思います」
──では、先行逃げ切りで行きたいですね。
「1Rを上手く攻めることができたら、2R、3Rとやることを変えて、ペースを考えて攻めたいですね。前回の試合から、幅も広がり、対戦が決まる前にやってきたことを試すことができる相手なので、しっかりと戦いたいです」
──母国での試合だからという部分で、こんな風に戦いたいという点はありますか。
「UFCの一戦として戦うだけです。調子も良くて、ケガもないので、12時からひかりTVの解説ができるぐらいの感じで戦うことができればって思っています。カリアソのUFC戦績も3勝2敗で僕に近いですし、ここでしっかりと勝って、また上に挑戦できるようにしたいです」
■UFC144「Edgar vs Henderson」対戦カード
<世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]フランク・エドガー(米国)
[挑戦者]ベンソン・ヘンダーソン(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
ランペイジ・ジャクソン(米国)
ライアン・ベイダー(米国)
<ヘビー級/5分3R>
シーク・カンゴ(フランス)
マーク・ハント(豪州)
<ウェルター級/5分3R>
秋山成勲(日本)
ジェイク・シールズ(米国)
<ミドル級/5分3R>
岡見勇信(日本)
ティム・ブーシュ(米国)
<フェザー級/5分3R>
日沖発(日本)
バート・パラジェンスキー(米国)
<ライト級/5分3R>
アンソニー・ペティス(米国)
ジョー・ローゾン(米国)
<ライト級/5分3R>
五味隆典(日本)
光岡映二(日本)
<バンタム級/5分3R>
山本KID徳郁(日本)
ヴァグハン・リー(英国)
<ミドル級/5分3R>
福田力(日本)
スティーブ・カントウェル(米国)
<バンタム級/5分3R>
水垣偉弥(日本)
クリス・カリアソ(米国)
<フェザー級/5分3R>
田村一聖(日本)
ジャン・ティエチュエン(中国)