【LFC07】散打出身、エルボーで勝利。ウォン・サイに注目
<ウェルター級/5分3R>
ウォン・サイ(中国)
Def. 2R終了時 by TKO
ギャレス・イーリー(ニュージーランド)
【写真】散打流のサイドキックで、距離を詰めさせないスタンドの攻防は注目。パンチの防御に甘さは残るが、ウォン・サイは面白い存在になりそうだ(C) MMAPLANET
散打流のやや腰高の構えから、左ローをまずは伸ばしたウォン・サイ。さらに左ローから、左サイドキックを蹴り込む。イーリーも右ストレートを放ち、組みついてボディロックもウォン・サイは左ワキを差し返す。イーリーは小手投げを見せるも、ウォン・サイは倒れず、距離をとって右フックを打ち込む。
距離をとって左ロー、左ミドル、さらに左バックキックを繰り出したウォン・サイは、ヒザ蹴りから組みついてテイクダウンを奪う。トップから動きは少なく、ここはレフェリーがブレイクを命じると、パンチで勝負を掛けたいイーリーの前進をサイドキックで止めたウォン・サイが、右ストレートを打ち込んでいく。
ウォン・サイは組んでロープにイーリーを押し込むが、左ヒザを顔面に突き上げられる。イーリーのローシングルも、ワキを差して耐えたウォン・サイが再びテイクダウンに成功する。ハーフから強烈な右エルボーを落したウォン・サイ。立ち上がって強烈なパウンドをイーリーに見舞っていく。
ここでイーリーは潜りガードを見せるが、ウォン・サイは待っていましたとばかりにエルボー、フルガードに戻してくると起き上がってパウンドを落す。このままトップからパウンドを落したウォン・サイが、初回を取った。
2Rもサイドキックで距離をとり、パンチを打ち込んできたイーリーに組みついたウォン・サイ。イーリーが首相撲の態勢になると、腰をコントロールしてこの試合、3度目にテイクダウンへ。
1Rよりも激しさのました左右のエルボーをウォン・サイが落し、足を一本超えると、イーリーがフルガードへ戻す。ここでレフェリーがブレイクを命じ、リング中央で同じ態勢で試合が再開されるや、ウォン・サイの怒涛のエルボー攻撃が始まる。
エルボーの連打で、鼻の頭をカットしたイーリーは激しく流血。パウンドの追撃を受けると、ついに背中を見せてしまう。ウォン・サイはリアネイキドチョーウを仕掛けるが、極め切れないと見るや、頭部へパンチを落し、イーリーが上を向きなおしたところで、2Rが終了した。
コーナーで両足をロープに掛けて、開脚状態で次のラウンド開始を待つウォン・サイだが、ドクターがイーリーの負傷具合をチェックし、試合続行不可能を宣言。ウォン・サイがTKO勝ちを手にした。