【Strikeforce】危なげなく勝利。メレンデスが王座防衛
<Strikeforce世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]ギルバート・メレンデス(米国)
Def.判定3-0:50-45、50-45、49-46
[挑戦者]ホルヘ・マスヴィダル(米国)
やや前よりの構えからジャブを出すメレンデス、腰の高いマスヴィダルはローを放っていく。左ジャブから右をヒットさせたメレンデスに対し、マスヴィダルもパンチを返すが、メレンデスの右が強い。
マスヴィダルの左ジャブをステップバックでかわし、またも右を伸ばす。ノーガードで腰を落すマスヴィダルだが、もちろんすぐにガードを固める。ローシングルのフェイントを見せたメレンデスに対し、マスヴィダルはジャンピングニーを放つ。
ローキックでメレンデスのバランスを崩したマスヴィダルだが、すぐにメレンデスが起き上がったため、試合はスタンドの攻防が続く。残り1分で、テイクダウンを仕掛けたマスヴィダルだが、メレンデスはギロチンからヒザを顔面に突き上げる。距離を取って、右を伸ばしたメレンデス。残り20秒で。右を2発打ちこみ、距離を取り初回を終えた。
2R、左ジャブを伸ばすメレンデスは、距離を詰めてボディと顔面を打ち分ける。マスヴィダルのローに合わせ右を打ちこんだメレンデスは、典型的なカウンターファイターを相手に先手を打っていく。ワンツーを2回連続で決めたメレンデスは、左へ回りながら経験に左ジャブを放つ。右ローのタイミングも良い王者は、距離を詰めて左から右フックに。
ストレートからフック交えるようになったメレンデスは、さらにアッパーカットも打ち込む。マスヴィダルも後に下がるローを蹴り込むなど、一方的に押されるということはない。左回りを続け、メレンデスはジャブで距離を測る。決定的なシーンはないが、ペースを握ったままメレンデスは2Rも戦った。
3R、テイクダウンのフェイントを見せ、距離を詰めるメレンデスは、左フックをヒットさせる。組みついて、すぐに離れた王者。攻撃を散らして、アッパー、右ストレートをヒットさせる。再び左フックを打ち込んだメレンデスは、右アッパー、右ストレートとリズミカルに攻め続ける。
下がる一方になってきたマスヴィダルは、左ボディアッパーを打ち込むも、次が続かない。仕留められることはないが、攻勢に出られないマスヴィダル。挑戦者としては、勝負を掛ける必要がある。ここで左ハイを見せた挑戦者だが、直後にメレンデスが距離を詰めてハイの印象を消し去る。終了間際に後ろ廻し蹴りを見せたマスヴィダル。小手先でなく本格的な反撃が必要だ。
4R、変わらず左ジャブを軸に戦う王者の右フックで、マスヴィダルの動きが少し鈍る。左フックで顔を背けた挑戦者。前に出るとメレンデスのジャブから右ストレートを被弾する。意を介したように、前に出るマスヴィダルはガードが固くなり、手は出ない。観客のブーイングが目立つようになった館内。残り1分を切り右ストレートをヒットさせたメレンデスは、さらに左から右を伸ばす。残り10秒、ここでも効果のないフライングニーを放ったマスヴィダルだった。
最終回、メレンデスのペースは落ちないが、マスヴィダルも左ボディフックを見せる。蹴り技を見せるようになったマスヴィダルは、メレンデスのパンチをヘッドスリップでかわす。左ジャブの精度が上がったマスヴィダル、前に出て右フックも見せる。
残り2分、右フック、左ストレートを放つメレネスは、ここまでラウンドを取り続けていることもあり、無理して攻めることはない。それでも、残り1分になるとペースを上げた王者は右フックから連打を続ける。マスヴィダルは残り20秒でシングルレッグからバックに回り、向き合ったところでヒザを狙うが、ケージに詰めたところでタイムアップ。
ジャッジの裁定は当然、王者・メレンデスに。危なげなくメレンデスが王座防衛に成功した。「テイクダウンするのは簡単な相手じゃなかった。僕はストライクフォースに誇りを持っている。だれか、UFCから挑戦してきてほしい。僕はチャレンジすることが好きなんだ」とタフな対戦相手を求めた。