【WEC36】テイクダウン&パウンダーの新鋭現る
■第7試合 ミドル級/5分3R
ジェイク・ロショルト(米国)
Def.2R3分48秒/TKO
ニッセン・オスターネック(米国)
(C) ZUFFA
ヘウソン・グレイシーの紫帯オスターネックと、オールアメリカン・レスラーでマーク・ライモンのコブラカイでグラップリングやMMA技術を磨いてきたロショルトの対戦。
ロショルトが豪快にテイクダウンを奪うと、そのままサイドマウントへ。ニーニンザベリーを狙ったところで、ブリッジで態勢を変えようとしたオスターネックだが、ロショルトはトップをキープし、パウンドを落としていく。
オスターネックがガードから十字を狙ったところ、立ち上がったロショルトはパウンドを落とす。しかし、直後に立ち上がったオスターネックがスタンドの打撃戦では有利に。いわゆるダーディーボクシングといわれる荒いパンチを受けたロショルトだが、ここでクリーン・テイクダウンに成功し、またも強烈なパウンドを落としていく。
亀の態勢になったオスターネックのボディにヒザを落とし、ガードを取ろうとしたところでマウントを狙うなど、グラウンドではロショルトが攻め続ける。オスターネックが、ペラダーダで蹴りあげるが、ローショルトはその蹴り足を払い、パスからエルボー、パウンドと攻撃を続ける。
ニーインからバックグラブへ移行したロショルトは、パウンドを連打する。劣勢のオスターネックがガードに戻したところで、1Rが終了した。
2R、目の下を赤く染めたオスターネックは、左右のフック。直後にテイクダウンに成功したロショルト。と、オスターネックはそのままアームロックへ。機敏にオスターネックの体を跳び越えて難を逃れたロショルトは、立ち上がってパウンドを落とし、両足担ぎからパスに成功する。ブリッジで返そうとするオスターネックに上手くプレッシャーを与え、ローショルトはトップをキープする。
果敢にマウントを奪いにいくロショルトだが、最後の一手を許さないオスターネック。直後にスタンドに戻ると、左右のフックからヒザ蹴りと打撃戦で猛攻を仕掛ける。しかし、ハイキックでバランスを崩し、バックブローにタックルを合わされたオスターネックは、そのままマウント、バックグラブを許してしまう。すると、ロショルトの強烈なパウンドの連打を浴び続け、レフェリーのトロイ・ウォーが試合をストップ。打撃には脆さを見せたが、卓越したテイクダウン&ポジショニングにパウンドを織り交ぜたロショルトが、キャリア5戦5勝とし、WECデビューを白星で飾った。