【UFC137】ニックとBJの打撃戦に観客は拍手喝采
<ウェルター級/5分3R>
ニック・ディアズ(米国)
Def.判定3-0:29-28、29-27、29-28
BJ・ペン(米国)
入場後、ニックと平行移動して、その顔を睨み続けるBJ。インスペクターが抑えるように、両者がレフェリーの注意に耳を傾ける。場内は第BJコール、前に出たBJだが、組みついたニックがケージにBJを押し込んでいく。
首相撲からヒザを蹴り上げ、距離を取ったBJは左ジャブ、右フックを放っていく。首相撲からヒザを見せたニック、右ストレートがBJのこめかみを捉える。BJもすぐに左右の連打を放ち、までに出てきたニックにテイクダウンを決める。
下にならないよう、粘るニックからバックを奪ったBJは、ハーフバックから上四方に回り、トップを奪う。足を利かせるガードをとるニックは、BJの手首を掴んでパウンドを許さない。
腹這いになったニックがシングルでBJをケージに押し込むも、すぐにクラッチを放し、ヒザをボディに狙う。離れ際のパンチ、距離を取ってからの左ストレートをヒットさせたBJは、ニックの左をかわして右を打ち込んでいく。右ジャブを伸ばすニック、左から右ストレートを放つも、距離を詰めたBJがペースを譲らない。左ストレートは打つニックに、左右の連打をショートでヒットさせたBJが1Rを制した。
2R、ノーガード戦法を取ったニックにBJの左がヒット。ニックも右を伸ばすが、BJはショートフックを打ち込む。距離を詰めたニックが組みついてケージにBJを押し込む。距離を取ったBJにニックが左から右を放つと、BJはスクッと潜り込みテイクダウンを狙う。
ここを凌いだニックは顔面にヒザを突き上げ、距離ができると右やボディを打っていく。疲れか、動きが落ちたBJは右、左、右と連打を受けると、右フックがテンプルに。さらに左ボディを打ち込み前に出るニックに、BJはダーティーボクシングからアッパーを見せる。
右を伸ばし、左フックを打ち込んだニックはさらにワンツーをヒットさせる。これにBJは手が出せなくなる。左が伸びるニックはBJの顔面に右を打ち込む。パンチが届かず、足が前に出なくなったBJは、頭も下がりパンチをいいように受けてしまう。ニックは両手を広げ、右から左、左アッパーと、連打を続ける。BJも打ち返すが、長続きせずすぐに劣勢に。ここでニックは組みつき、脇を差して左フックを打ち込んでいく。
最終回、すぐに左を打ち込んだニックに対し、BJも臨戦態勢で左を見せ、組みついていくがテイクダウンは奪えない。ケージに押し込まれたBJはニックの猛攻を受けそうになり、左へサークリング。オクタゴン中央に戻った両者。すぐにニックがBJをケージに追い込んでいく。
左アッパー、右フック、近距離をヒットするニックのパンチ。BJも前に出て右を打ち込む。両者の拳が激しく交錯し、BJの右フックがニックの顔面を捉える。前に出たニックに対して、距離を取り間合いをつくるBJ。ニックの左はBJを捉え、スピードも再び増してくる。BJも打ち返すが、劣勢は否めない。
残り2分、右をヒットさせたBJが前に出る。ニックの左は空振りに終わり、BJのテイクダウン狙いにスプロールを見せたが足を滑らせる。ニックも疲れが出てきたが、それでもパンチを打ち続ける。ケージに押し込まれたBJの右フックがニックの顔面を捉える。
ニックも左を連打で伸ばし、両者の真っ向からの打ち合いに試合終了直前から観客はスタンディングオベーションを送った。タイムアップと当時に両手を広げたニックに対して、BJは視線を落としてキャンバスを見やった。
ジャッジの裁定前にその場内はGSPコールがこだまし、直後にニックの判定勝ちが告げられた。