【AFC01】続報 上田はホイラーを打&組ともに圧倒
14日(水・現地時間)に、ブラジルはマナウスのアレナ・アマドゥ・テイシェイラで行われたAmazon Forest Combat。予定されたストリーム中継が中止され、試合結果のみが伝わってきているが、上田将勝のセコンドとして現地に赴いた中井祐樹氏より、試合展開と上田のコメントが届けられたので、お伝えしたい。
【写真】初めての海外、初めてのケージでの試合で、レジェンドを完封した上田将勝。この勝利がUFC出場への布石となるか、今後に期待 (C) Yuki Nakai
大会メインに登場した上田は、1Rは長い組み合いの後、テイクダウンを許したものの、ハーフガードからリバーサルに成功し、トップを奪うことに成功する。ホイラーの足を蹴る上田は、スタンドの攻防に戻ってもローをヒットさせ試合をリードした。
2R、スタンドの展開のなか上田は左ストレートからローを当ててホイラーを削っていく。さらにワン・ツー・スリーとパンチのコンビネーションから、得意の左ミドルもヒット。組んではがぶりから、引き込んだホイラーにパウンドを浴びせて、このラウンドも上田が取った。
最終回、スタンド戦が続くなか、上田の左ローで完全にホイラーの足が止まる。上田のハイがホイラーの顔面をかすめるが、ダウンは奪えない。試合終了間際に上田は胴回し回転蹴りを放ったところで、ガードを強いられたが、ここからペラダーダ(ガードポジションからスタンドの相手の顔面を蹴り上げる)を見せ、同時にタイムアップに。上田の判定勝ちとなった。
初めての海外での試合、そしてホイラー・グレイシーの引退マッチに勝利した上田は、「金網に入った時は夢心地でした。良い経験をさせて頂きました。僕が45歳だったら、あんな動きはできないと思います。ホイラーさんは凄いです」と、自ら試合を振り返っている。
【写真】中井氏によると、『おバカな取材につき合わされた後で、女性レポーターとポーズを取る上田』とのこと。後方にはパウロ・フィリョと引き分けた石井慧の姿も見える (C) Yuki Nakai
なお、上田、中井、鈴木洋平の一行は、マナウスを午前4時30の飛行機で発つという慌ただしいスケジュールで、ブラジル遠征を終えている。
■Amazon Forest Combat 全試合結果
<ライト級/5分3R>
上田将勝(日本)
Def.2-1
ホイラー・グレイシー(ブラジル)
<5分3R>
パウロ・フィリョ(ブラジル)
Draw(スコアのアナウンスはなし)
石井慧(日本)
<ライト級/5分3R>
ホニ・トーレス(ブラジル)
Def.1R0分47秒 by TKO
ドリュー・フィケット(米国)
<ミドル級/5分3R>
アントニオ・ブラガ・ネト(ブラジル)
Def.2R4分26秒 by キムラアームロック
マイケル・ファルカォン(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
ジョーダン・スミス(米国)
Def.2-1
カロ・パリジャン(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ダニエル・アカーシオ(ブラジル)
Def.1R2分50秒 by TKO
セルジオ・ジュニオール(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
ジョルジ・クライ(ブラジル)
Def.1R1分29秒 by リアネイキドチョーク
アンソニー・バーチャック(米国)
<フェザー級/5分3R>
アレッシャンドリ・キャピタォン(ブラジル)
Def.3-0
ダニエル・アギュアー(米国)
<フライ級/5分3R>
ディレノ・ロペス(ブラジル)
Def.1R1分15秒 by ギロチンチョーク
アドソン・ジェンダー(米国)
<ウェルター級/5分3R>
リバウド・ジュニオール(ブラジル)
Def.2-1
アンドレ・レオカーディオ(ブラジル)