岡見の奮励、アンデウソンに届かず。ノゲイラは復帰飾る
8月27日(土・現地時間)、ブラジル・リオデジャネイロ、バッハデチジューカ地区のHSBCアリーナでは、UFC134「Silva vs Okami」が開催され、そのメインイベントでは、日本の岡見勇信がMMA界のパウンド・フォー・パウンドの呼び声高い、王者アンデウソン・シウバに挑むタイトルマッチが行われた。
2006年1月、ハワイのRumble on the Rockで対戦している両者。この時は、アンデウソンがグラウンドの状態で岡見を蹴り上げ、反則負けを喫しており、以来、実に5年7カ月振りの対戦となった。
2006年8月26日のUFCデビューより5年と2日。弛まぬ努力とともに世界最高峰の舞台で、実に10勝もの白星を積み上げた岡見が辿り着いた頂への挑戦だったが、母国ブラジルでのファイトに、こちらもまた高いモチベーションを持って臨んだ王者の強さはこの日も際立った。
初回こそ前に出た岡見は、アンデウソンをケージに押し込み、テイクダウンやクリンチアッパーを狙うも、ラウンド終了間際には、アンデウソンの左ハイキックを被弾。2Rには、運動量が一気に増したアンデウソンが、岡見のパンチをノーガードでよけると、右一発で尻もちをつかせた。
さらに、パンチを振るう岡見に対し、右フックをヒットさせ、再び尻もちをつかせたアンデウソンは、そこからボディにヒザやエルボーを落とし、最後はパウンドで勝負を決めた。
また、今大会は母国開催に燃えたブラジル勢が圧倒的な強さを見せた。セミファイナルでは、マウリシオ・ショーグンが、2007年9月に自身のUFCデビュー戦で一度は敗れているフォレスト・グリフィンを僅か113秒で撃破。1年半振りの復帰戦となったアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラもブレンダン・シャウブをTKOで破り、ホウジマール・トキーニョは、難敵ダン・ミラーに大差の判定勝ち。ブラジリアン同士の対戦を除けば、7勝1敗でブラジル勢が大きく勝ち越す結果となった。
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