【It’s Showtime】70kg級王者ンギンビ、戦慄のヒザ防衛
<It’s Showtime 70キロ級MAX世界選手権試合/3分5R>
クリス・ンギンビ(オランダ)
Def.2RKO
ウィリー・ボレル(フランス)
70キロ級MAX世界選手権試合。王者のクリス・ンギンビが、地元・フランスのウィリー・ボレルの挑戦を受ける形となった。1R、軽快にリズムを取りながら、隙をうかがうンギンビ。これを嫌がったボレルは、左右のローキックで崩しにかかる。ディフェンスしたンギンビは、脅威の跳躍力を活かした飛びヒザ蹴りを見舞う。
何が飛んでくるかわからないボレルは、防戦一方か。フックからのローキックを見せるンギンビは、レミー・ボンヤスキーを連想させるパーリングをしながらのフックを使い、ボレルを追い込んだ。そしてバックキックも使い、多彩な攻撃で揺さぶりをかけた。2R、ボレルは1Rで足を痛めたのか、少し険しい表情を見せる。ンギンビは、構わずパンチからのローキックを蹴りまくる。
そして、下に攻撃を集中させ、今度は上へ飛びヒザ蹴り。ボレルも攻撃を返すが、焼け石に水。ンギンビの集中砲火を受けてしまい、ついに左フックでダウン。チャンスとみたンギンビは、立ち上がったボレルに飛びヒザ蹴りを決めて、二度目のダウンを奪った。戦意を喪失したのか、首を振るボレル。この瞬間、圧倒的な強さを見せた、ンギンビのKO勝ち。見事に王座を防衛した。今回の勝利でファンは、ますますペトロシアンとの一騎打ちが見たくなったことだろう。