【It’s Showtime】サワー、ンギンビを完封。新チャンピオンに
<It’s Showtime世界70キロ選手権試合/3分5R>
アンディ・サワー(オランダ)
Def.判定3-0:50-49、50-48、50-47、50-50、48-48
クリス・ンギンビ(オランダ)
互いにローで距離をうかがうと、サワーが左ハイを繰り出す。サワー、ンギンビの順に左ジャブを伸ばす。左ボディを放ったサワーをンギンビが押し倒し注意を与えられる。ンギンビはハイから左フック、右ヒザを見せると、ここでサワーのローが急所へ。再開後、サワーの左ローに右を合せようとするンギンビだが、蹴り足を掴まれ左ハイを入れられそうになる。
サワーは右フックが空振りになるが、ローを2発蹴り込んだところで初回がタイムアップに。2R、ンギンビが左右のローを入れ、左フックをヒットさせる。サワーも右を伸ばすが、ここは下がりたくないところ。すると、ンギンビの右ショートアップに対し、パンチのコンビネーションから左ローを2発返していくサワー。両者のフックが交錯し、接近戦で両者がヒザを突き上げる。
パンチで前出るンギンビだが、サワーが左ボディフックを効かせる。跳びヒザからハイを見せたンギンビ。両者、ガードを固めてから攻撃というパターンでなく、攻防一体の展開が続いた。
3R、左から右のコンビネーションにローを加えるサワーに、ンギンビは左フックやアッパーで前に出る。自らは左ジャブからロー、ンギンビの左フックにローを合せるサワー。ンギンビもヒザを織り交ぜ、右フックを振るいながら前に出る。ショートフックからジャンピングニーと、サワーはンギンビのお株を奪うような攻撃を見せる。
両者が手を弛めず、スピードも落ちないまま、3Rもほぼ互角の展開のなか終了した。
4R、ンギンビがヒザを突き上げ、前に出る。サワーは態勢を入れ替え、ブレイクを待った。至近距離のパンチの打ちあいでも、打ち負けないサワー。ンギンビも右フックから左アッパーを狙う。ンギンビの右ローに左フックを合せたサワーは、ショートのコンビネーションからローにつなげる。
右ハイをブロックしたサワーが、再びショートからローで前に出る。頭をつけて殴り合うシーンも見られた4R、サワーのローが要所で効いているように見えた。
最終回、ワンツーを伸ばしたンギンビだが、近距離ではサワーの右がヒットする。左から右で前に出るサワー、ンギンビはヒザでその前進を止めることができない。
右ショートアッパーから左ローを蹴り込み、そのままパンチを続けるンギンビ。背中に回りブレイクが掛かったあとで、パンチを入れたサワーにも注意が与えられる。足を止めて、左右のコンビネーションを打ち込むサワーは、後回し蹴りを見せる余裕も。近距離でパンチをまとめるサワー、ヒザを受けたのか右目尻をカットしたンギンビにドクターチェックが入る。
残り20秒、ンギンビのハイをよけて前に出たサワー。ンギンビもパンチを返すが、ここでタイムアップに。手数、距離ともサワーの試合だったが、ジャッジの判断は――。結果、ジャッジ3人がサワーを支持し、2人がドローを付けた一戦は、アンディ・サワーが新It’s Showtime世界70キロ級王者に輝いた。