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【NEXUS MANIA2026#01】奥村健太郎と対戦。3連勝中・塩谷優斗「MMA脳を鍛えることが大事」

【写真】一個人としてベルトを巻くだけでなく、NEXUSをどう盛り上げるかを常に考えていることが分かるインタビューだ (C)TAKUMI NAKAMURA

25日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるNEXUS MANIA 2026 1stROUNDで、塩谷優斗が奥村健太郎と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

現在3連勝中とNEXUSバンタム級で確実に勝ち星を積み重ねている塩谷。攻撃的かつアグレッシブな戦い方の裏には「MMA=スポーツだと感じることが大事」「MMA脳を鍛えることが必要」という考えがあり、それが試合結果に結びついていると言えるだろう。

今回も青森・スカーフィストに拠点を置きつつ、THE BLACKBELT JAPANやアライアンスでの出稽古も実施。奥村戦をクリアして年内の後楽園大会での王座挑戦を予告した。


──昨年11月の岩松哲也戦以来、約5カ月ぶりの試合となりました。この期間はどんなことを意識して練習してきましたか。

「12月の時点で今回の試合が決まっていて、MMAで4カ月前に試合が決まるというのはなかなかないと思うので、みっちり練習してきました」

──塩谷選手は青森に拠点を置きつつ、色んなジムに出稽古に行っていますが、今回はどちらのジムで練習されたのですか。

「今回は沖縄のTHE BLACKBELT JAPANさん、東京のアライアンスさんにお世話になりました。THE BLACKBELT JAPANでは松根(良太)さんが気遣いしてくれて、平良達郎選手とスパーリングをさせてもらったり、修斗に出ている軽量級の選手たちとたくさん練習させてもらいました。アライアンスでは藤井(伸樹)選手を中心に色々なことを教えてもらいましたね。出稽古先で教えてもらったことを青森に持ち帰って自分のジムで反復練習して…という感じです」

──塩谷選手は現在3連勝中、すべてフィニッシュして勝っていますが、好調の要因は何だと感じていますか。

「MMA=スポーツだと感じることが大事だなと。今のMMAはフィニッシュする選手が貴重というか重要視されていると思うんですけど、だからと言って喧嘩みたいな一発当てて勝つみたいな試合をするのではなく、お互いの動きの読み合いが大事なんですよ。フィニッシュが重要視されるからこそMMA脳を鍛えることが必要だと思うようになりました」

──KO・一本を狙うからこそ丁寧に戦わなければいけない、と。

「そうですね。最近は練習前に瞑想して、相手をフィニッシュするパターンを頭の中でイメージするようにしているんですよね。むしろその時間を一番大事にしていて、ジムワークがただの運動になっちゃダメだし、目的がない・ただやるだけの練習はやらないです」

──なるほど。ではより明確に相手と戦う・フィニッシュするイメージを持って日々の練習に取り組んでいるわけですね。

「はい。で、対戦相手が決まって試合が近づいてきたら、対戦相手と似ている人としか対人練習しないです。あとは対戦相手の動きを真似してもらって、相手を想定した練習を繰り返しています」

――体よりも頭が疲れる練習ですね。

「考えることが大好きなので、疲れるというか楽しいという感じです。最近は脳みそで思ったことをそのまま体で動いている感覚です」

──今大会では奥村健太郎選手と対戦することになりました。攻略するイメージは完璧ですか?

「めちゃめちゃバッチリに出来上がっていますね。これは試合前に載せるインタビューですよね? 細かいことはまだ言わないですけど、試合を楽しみにしていてください」

――分かりました。今年最初の試合となりますが、どんな目標を持って戦って行きたいと思っていますか。

「今年実現したいことの一つがベルトを巻くこと。11月に(NEXUSの)後楽園大会があるので、そこで(タイトルマッチを)お願いしたいなと思っています。それも今回勝たなかったら振り出しに戻ると思うんで、ここは死ぬ気で勝ちに行って挑戦権を取ります。あとはNEXUSで後楽園ホールをちゃんと埋めて、自分も含めて選手たちが『NEXUSに出たらプロとして食っていける!』と目をギラつかせるような団体にしたいです。自分もまだファイトマネーだけじゃ食えないから普段は仕事をしているんですけど、少しずつスポンサーも増えてきて東京や沖縄に出稽古にいけるようになってきたんですね。それをもっともっと大きくしたいというか。もちろん僕だけでは出来ないことなので、山田(峻平)代表が団体をどうしていきたいのかお話させてもらいたいです」

――塩谷選手は青森在住なので「青森で試合をしたい」や「地元でタイトルマッチをやりたい」という希望はないですか。

「応援に来てくれる人の数も桁違いに増えますけど、地元でやるからリングになるとかギャラが合わないとかは嫌だし、応援団が応援している選手の試合だけ見て帰るとか、そういう大会にしたくないんですよね。後楽園と同じような演出でやりたいし、そういう意味では地元でやることにこだわるというよりも、ちゃんとプロとして見てもらえる舞台でやりたいです」

――塩谷選手は他の選手とは見ているものが違うようですね。

「UFCとかを見ていてもプロのMMAファイターの全盛期は30歳過ぎぐらいまでだと思うんで、それを過ぎたら自分でもイベントをやってみたいですね」

――例えばNEXUSも少しずつイベントの規模が大きくなっていると思いますが、塩谷選手もそれを感じていますか。

「はい。やっとNEXUSが波に乗っているのかなと思います。その一方でイベントが成長過程や育成だからという理由で、ただ組まれているだけの試合もあるような気がしていて、それで満足しているようなやる気のない選手はどうなの?と思いますね。とりあえず試合が組まれて『応援します。よろしくお願いします』しか言わない選手って、自分はお客さんに対して失礼だと思うんですよ。プロだったらお客さんが試合を楽しみになるようなことをやれって。自分はもともと新生K-1や武尊選手が好きで、新生K-1は『この試合を見たい!』と思わせるようなプロモーションをしていたと思うし、自分もそこが本当に大事だと思っています。そういう意味でNEXUSは波に乗っている団体だと思いますが、まだまだ変えていかなきゃいけないことはあると思います」

――そういった塩谷選手の発言でNEXUSに出ている選手たちの意識も変わるかもしれないですね。ちなみに塩谷選手が格闘技を始めるきっかけになった武尊選手が4月29日にラストファイトを迎えます。塩谷選手は武尊選手からどんなことを学びましたか。

「僕も武尊選手と同じ思考というか、もともとプロモーションとかはやりたくないと思っていんですけど、今は自分がNEXUSのベルトを巻いて責任を持つ・背負う気持ちがあるので、プロモーションも全力でやっていかいないといけないと思うし、もっとメディアに出るような選手になっていきたいです」

■視聴方法(予定)
4月25日(土)
午後6時00分~ NEXUS公式YouTubeチャンネル メンバーシップ

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