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【Lemino Shooto05】砂漠の戦いを経てLemino修斗へ。吉野光「このトーナメントで実力を証明したい」

【写真】吉野は「RIZINに出ている選手を除けば最強の一角に入ることが出来るぐらいのメンバー」とサバイバートーナメントの価値を語る(C)TAKUMI NAKAMURA

19日(日)に沖縄市のミュージックタウン音市場で開催されるLemino Shooto05にて、バンタム級サバイバートーナメントのリザーブファイトで吉野光が伊集龍皇と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

吉野はUAEWとBreakthrough Combatでの試合を経て、昨年11月にGladiatorに参戦。今年はLemino修斗に戦いの場を求め、バンタム級サバイバートーナメントのリザーブファイトに名を連ねた。サバイバートーナメントは内田タケルのRoad to UFC出場により、本戦の一枠が空いている状態。吉野はリザーブファイトからの本戦出場&トーナメント制覇という野望に燃えている。


――試合まで一週間を切りました。これから最終調整という段階ですか(取材日は4月13日)。

「そうですね。今までは計量直前のギリギリまで、普段と変わらずスパーリングや練習をやっていたんですけど、今回は調整方法を変えたんですよ。試合の1~2週間ぐらい前から練習を抑えつつコンディションを作るようにしています。今のところ体調はばっちりです」

――調整方法を変えるきっかけはなんだったんですか。

「クロスフィットをやっている知り合いがいて、その人から『そんなにギリギリまで練習していたら試合で力を出せないよ』と言われて、クロスフィットの選手は試合の1~2週間前から練習量を調整するそうなんです。その方がコンディションが整うだけじゃなく、神経への力の出方も変わったりするらしく、それで今回はちょっと練習を控えめにして試しています」

――試合をやってみないと分からない部分はあると思いますが、コンディションの良さは感じていますか。

「それはありますね。いつもより全然疲れてないし、体のコンディションももちろんいいんです 。ただ心配なのはスタミナ面ですね。いつもギリギリまで心拍数を上げてやっているんで、試合当日スタミナがどうなるのかなというのは、いざやってみないと心配ではあります。でも今やりたいところをちょっと抑えてる感じですね」

――前回の試合=昨年11月Gladiatorでの上田祐起戦(2Rに吉野がパウンドとヒジでTKO勝ち)を振り返っていただけますか。

「ああやって自分が上を取る展開になることは予想できてたんですけど、自分の感触としては、削ってる感覚でずっとパウンドを打ってたんですよ。KOを狙いにいくというよりは。そうやって削る感覚で試合を進めている中でフィニッシュしようと思っていたら、削っているつもりのパウンドがフィニッシュにつながった感じです。こんな感じでパウンドを打てばいいんだという力加減だったり、ヒジでのカットのさせ方だったり、そういうところの感覚を掴めたかなという感じはありますね」

――そして今回はLemino修斗に参戦することになりました。オファーを受けた時は率直にどんな心境でしたか。

「最初は2月頃に海外の元UFCファイターで話が来ていて、テンションが上がって、『もちろんやります!』と伝えて、オファーを受けたんですよ。そうしたら、その選手がビザを取る直前で結局なしになってしまって。それで『トーナメントのリザーブマッチで伊集(龍皇)選手はどうですか?』と言われて、自分は試合したかったんで『もちろんやります』という形で試合を受けた感じです」

――吉野選手は2022年~2025年までUAEWに参戦しましたが、UAEWでの戦いでどんなことを学ぶことが出来ましたか。

「UAEWでは1勝3敗という結果でしたが、自分が負けた2人、ヴィニシウス・オリヴェイラはUFCのランカーになって、リナット・カヴァロフはPFLに行って無敗をキープしていて、これ以上ないレベルの選手、世界のトップどころのレベルの選手に触れられたことは大きいですよね。あの2人と戦った感覚は残っているし、あのレベルに行くための努力や意識、気持ちの持ち方は出来たのかなと思います。あの選手たちと戦ったことで、国内の相手にビビることはないと思うし、負けはしましたけど自信になる部分もありました」

――取材前日にPFLでカヴァロフの試合を見ましたが、改めてカヴァロフは強い選手だったんだなと思いました。

「確かにカヴァロフは強かったですけど、正直自分の中では『これだったらもっとやれたな』と思いました。というのも自分の中でハバロフのことをものすごく大きく見ていて、ヌルマゴメドフのチームで無敗だからめちゃくちゃ強いんだろうな、みたいな。テイクダウンを取られたのは実力ですけど、下になった時に変に立ち上がったらバックキープされ続けるんじゃないかなとか、必要以上に警戒しすぎて思い切って動けなかったんですよね。で、その反省点を生かして、下になっても背中を取られてもいいから立つという選択をしたのがシンバートル(・バットエルデネ)戦で、あの試合も負けはしたんですけど、カヴァロフ戦でもシンバートル戦のようなパフォーマンスを見せていたら、もっと立ち上がったりできたのかなと思いました。それを言うのはあとの祭りで、試合の時の自分がその時点でのベストなんですけど、あとから試合を見返したり、当時の気持ちを考えると、そういう感じかなと思います」

――吉野選手が名前を挙げた選手たちは簡単に戦える選手ではないと思います。そういた選手たちと肌を合わせて世界のトップとの差を感じることも出来ましたか。

「そうですね。UAEWの経験は大きかったですね。格闘技人生の一番の財産ぐらいに思っています。オリヴェイラとやった時は普通に四つ組みで投げ飛ばしましたし、ダウン気味のパンチも当てられたし、カヴァロフの時も四つ組みで押し込んだ時に、やられる感じはしなかったし、むしろ自分が押し込んで攻めていたと思うので。世界のトップでやってる選手が相手でも、自分の強い部分を当てることが出来たら、ちゃんと戦えるんだなと感触はありました。全く何もできなかったわけじゃないと、自分の中では思ってます」

――UAEWの経験を踏まえて、今回の試合ではどんな自分を見せて、どんな結果を出したいですか。

「伊集選手は柔術家っぽいというか、MMAを小さかった頃からやっている感じで、現代MMAっぽくはないじゃないですか。どちらかと言うと今回の試合はUAEWの経験が活きるタイプの相手ではないかな、と」

――確かに伊集選手は柔術の試合にも出ているので、柔術的なアタックが強い選手だと思います

「めっちゃ(寝技が)上手いし、ずっと結果を出しているんで強い選手だと思います。でも自分もずっと柔術の練習はやっていますし、黒帯のトップとは言わないですけど、柔術の強い選手たちともやり合えるというか(柔術でも)強い自信は普通にあるので。全然伊集選手が下から来ても、普通に僕が柔術的な攻防でも上回ることが出来るかなぐらいに思ってます。そこにMMAのパウンドが加わるわけなので、完全に自分の方が強いだろうなと思います」

――今年最初の試合ですが、どんどん試合はやっていきたいですか。

「そうですね。色々と今後のことを考えてはいたんですけど、今回の試合がトーナメントのリザーブマッチで、内田(タケル)選手がRoad to UFC出場でトーナメントから抜けて、一枠空いているわけじゃないですか。自分はUAEWで結果を残せなかったし、VS世界で戦いたい気持ちはあるんですけど、ただ海外の大会に出てもしょうがないので、それだったら今回のトーナメントで上を目指したいですね。3月のリザーブファイトは青柳(洸志)選手が判定勝ちだったんで、自分は今回フィニッシュして勝ってトーナメントの本戦に入って優勝を狙いたいです。200万円の優勝賞金も欲しいですし、今回のトーナメントで優勝すればRIZINに出ている選手を除けば最強の一角に入ることが出来るぐらいのメンバーだと思うので、自分の実力を証明したいです」

――それでは最後に今回の試合を楽しみにしているファンの皆さんに向けてメッセージをいただけますか。

「今回が修斗初参戦ですが、自分の寝技のMMAグラップリングの強さを見せたいと思います。柔術がある程度強い選手はプロの下の方の選手には簡単に勝つと思いますが、自分はそうはいかないぞと。それどころか(柔術でも)上回るところを見せます」

■視聴方法(予定)
4月19日(日)
午後4時50分~ Lemino

■Lemino Shooto05 対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
西條英成(日本)
マコア・クーパー(米国)

<女子アトム級/5分3R>
徳本望愛(日本)
イ・ボエ(韓国)

<バンタム級サバイバーTリバイバル2026リザーブファイト/5分3R>
吉野光(日本)
伊集龍皇(日本)

<ストロー級/5分3R>
当真佳直(日本)
友利幸汰(日本)

<フライ級/5分3R>
梅筋毒一郎(日本)
砂辺光久(日本)

<63キロ契約/5分2R>
チョン・プイ・ウィング(香港)
竹見隆史郎(日本)

<バンタム級/5分2R>
松岡琉之介(日本)
水嶋敬志(日本)

<バンタム級/5分2R>
藤谷敦史(日本)
下間英史(日本)

<バンタム級/5分2R>
彬大(日本)
親盛拓巳(日本)

<フライ級/5分2R>
竹本蒼天(日本)
玉城悠(日本)

<アマチュア 女子ストロー級/3分2R>
横田翔子(日本)
宜保紅里(日本)

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