【Strikeforce】決戦2日前、ニック・ディアズ インタビュー
9日(土・現地時間)、カリフォルニア州サンディエゴのヴァレービューカジノ・センターでStrikeforce「Diaz vs Daley」が行われる。ズッファにとって、初めてのストライクフォースのビッグイベントは、メインでニック・ディアズ×ポール・デイリー戦が行われるのを始め、3人の日本人選手が出場することで注目を集めている。
【写真】午後8時を過ぎて、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラのジムに姿を現したニック・ディアズ。試合開始時間に合わせての最終調整か……(C)MMAPLANET
ここでは大会を二日後に控え、サンディエゴ北のラホヤにあるノゲイラMMAジムに実弟ネイト、師シーザー・グレイシーと現れ、最後の調整を行ったニック・ディアズに、ポール・デイリー戦について尋ねた。
――現在の体調は?
「今のところ、とてもいい感じだよ。凄く調子はいい。減量も問題ない、体重は昨日の夜で5ポンド・オーバーぐらいだった」
――挑戦者のポール・デイリーについて、どのような印象を持っていますか。
「ちゃんと体重を落とせるのか、気がかりだよ。こないだの試合でも、決まった通り体重を落さなかったようだし。デイリーは本来、KOできる力を持った強いファイターだよ。俺を倒す力だって持っているだろう。
戦前の予想では、俺が有利だと思われているようだけど、彼が自分で『KOで勝つ』と言っているように、俺を倒すだけの力は持っている。下らない発言も含め、全力で勝ちにきているしね」
――盟友のジェイク・シールズは、エリートXC時代にデイリーに勝利していますが、何かアドバイスをもらいましたか?
「ジェイクはテイクダウンして、デイリーに勝った。俺はパンチを当てていきたい。ただ、俺が奴をテイクダウンしたときは、ジェイクと同じテクニックを使って勝つことができる。ジェイクと一緒に練習しているし、彼ができたことは俺にもできるよ。
ただ、打撃の攻防では俺の方がいいのを食らうかもしれないね。なぜなら、俺はパンチを受けることなんてへっちゃらだからさ。ただし、ずっとポール・デイリーの距離で戦うことはない。パンチが届く距離は、テイクダウンを奪える距離になる。
俺はたった一つの局面でしか戦えないファイターじゃない。いろんな勝ち方を持っている。自分で出来る限り、最高の勝利を収め、良い試合をファンのみんなに見せたいと思っている。KOだとか、サブミットだとか、勝ち方は気にしないよ」
――前回の防衛戦が1月の終わりで、2カ月少ししか間が空いていません。
「試合感覚は短く、しかもポール・デイリーがイングランドでの試合に勝つまで、誰と戦うことになるのか分からない状態で、練習してきた。こういう状況は、誰だって好んでいないはずだ。GSPなんて防衛に成功すると、しっかりと休みをもらえる。そして、早々に次の対戦相手が決まって、長い準備期間を利用して、対戦相手の研究ができる。
俺と戦うことは、対戦相手にとっては大一番だ。それはエヴァンゲリスタ・サイボーグもそうだったに違いない。みんなで助け合って、懸命に調整してきた。ただし、俺にとって試合は試合、一つの戦いでしかない」
【写真】リング下から、厳しい視線をネイトのボクシングスパーリングに注ぐニック。ネイトは4月30日のトロント大会でローリー・マクドナルドと対戦することが決まっている(C) MMAPLANET
――デイリー戦は初めてズッファ傘下となったストライクフォースでの試合になります。
「何が起こったのか、分からない。ただし、真実は一つ、ベルトは俺の目の前にあるということだよ。ストライクフォースがズッファに売られたことに関して、何て言えば良いのかなんて分からない。俺はただ、ケージで戦い、良い試合を見せて、良いイベントにする。それしか考えていないよ。
だから、色んな連中が俺のことを悪くいうことが理解できない。万全の体調で戦ったことなんてないんだ。対戦相手が分からないで、準備する時間が長すぎるからね。
誰と戦うのか、噂ばかりで、しっかりとした意思決定が伝わってこない。楽なことじゃないよ。でも、もうあとは戦うだけ。とにかく、エキサイティングな試合をすることを約束する。それだけだよ」
■4月9日Strikefroce「Diaz vs Daley」主な対戦カード
<Strikeforce世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]ニック・ディアズ(米国)
[挑戦者]ポール・デイリー(英国)
<Strikeforce世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]ギルバート・メレンデス(米国)
[挑戦者]川尻達也(日本)
<ライトヘビー級/5分3R>
ゲガール・ムサシ(オランダ)
キース・ジャーディン(米国)
<ライト級/5分3R>
青木真也(日本)
ライル・ビアーボーム(米国)
<フェザー級/5分3R>
高谷裕之(日本)
ロバート・ペラルタ(米国)